常連ママが力説! 柵なしで動物観察できる「神戸どうぶつ王国」は超絶おすすめ“子連れおでかけスポット”だった
神戸の中心部、三宮駅から15分の場所に位置する『神戸どうぶつ王国』。多種多様な動物たちを手の届く近さで観察し、えさやりまで楽しめる「ふれあい共生パーク」の魅力をお届けします。
こんなに身近に動物を観察できます(画像)小学5年生と2年生の男の子を育てるエニママライターの松永祐子です。夫の転勤で九州、中国地方に住んだのち、3年ほど前に地元神戸に帰ってきました。
ここ神戸で、何度も子どもたちと訪れている「神戸どうぶつ王国」。リピートしたくなる理由を、ママ目線で紹介します。
みなさんの家の近くにはどんな動物園がありますか? 遠足や子どもとのおでかけ先に選ばれる動物園ですが、一般的にはおりやガラス越しの動物を見ることが多いのではないでしょうか。
今回ご紹介する「神戸どうぶつ王国」には、動物が本来生息するアジアやアフリカの熱帯地域を再現したエリアがあり、珍しい動物や普段はおりの中にいるような動物が手の届くらいの至近距離に展示されているのが特徴です。
動物の息遣いが聞こえそうなくらい間近で動物を観察する……そんな五感を刺激される動物園なら、大人も子どもも、好奇心が満たされること間違いありません。
「動かない鳥」といわれるハシビロコウ。「アフリカの湿地」を再現したエリアでは「動く姿」をしばしば見ることができます!
神戸どうぶつ王国とは
神戸どうぶつ王国は、開園10周年を迎え、これまでに600万人以上が来場する「花と動物と人とのふれあい共生パーク」です。
ポートアイランドという人工島にあり、神戸空港からは電車でわずか5分、山陽新幹線の新神戸駅からも電車で20分程度と市街地に近い場所にあるため、県内からはもちろん、県外からのアクセスも抜群です。
(ポートライナーの最寄り駅「計算科学センター駅」から徒歩1分で入園口に到着できるのも嬉しいポイントです……!)
敷地の約3分の2が屋内にあり、寒い冬や雨の日の外出先としても重宝しています。夏の猛暑日でも「ここなら大丈夫!」とオールシーズンにわたり頼りになるおでかけ先です。
仕切りがないから動物を五感で感じられる
踏んでしまわないか心配になるほど近くで遊ぶワオキツネザル。
「神戸どうぶつ王国」には130種類以上の動物がおり、サルやリス、カピバラなど絵本やアニメでおなじみの動物を、ガラスやおり・柵を介さず、手が届くほど近い距離で観察することができます。
「さるのオズワルド(こぐま社)」という本が大好きだった長男は、自分の足元でちょこんと座るワオキツネザルを見つけたときは、とても嬉しそうでした。
まるでチップとデールの世界! と私はいつも大興奮。
「リスの森」では木々の合間に隠れて生活する小さなリスを探しながら歩きます。目を凝らすだけでなく、耳を澄ませると小さくカリカリ、カサカサ……と気になる音が。
そう、ガラス越しではないため、生活する音でリスを見つけることができるのです。森にはたくさんのリスがいて、休んでいるところ、走る姿、えさを食べる様子などさまざまなリスの生態が観察できます。
2匹のリスが食べものをとりあう姿を見たときは、まるで有名アニメの実写版を見ているようで、私は興奮したりほっこりしたり……。ここは神戸どうぶつ王国の中で、私が最も好きな場所のひとつです。
ウサギとふれあえるエリア。えさは安全のためにスプーンを使って与えます。
ウサギやモルモットにさわれる「ピョンタッチ」をはじめ、犬やネコなどの動物に「さわれる」場所もあります。このエリアに入る際は整理券が必要なため、指定された時間は混みあうことなく存分にえさやりとふれあいが楽しめます。
ペットを飼っていないわが家の子どもたちにとっては、動物との貴重なふれあいの時間。子どもは、いろいろなウサギとふれあううちに、それぞれの個性を発見したようで、最後にはお気に入りのウサギをじっくりとかわいがっていました。
両親の頭上にきたレッサーパンダ。柵がないので、よりリアルに観察できます。
ガラス越しですが、運がよければ大迫力のアムールトラとこんなに近くでご対面。
多種多様な動物へのえさやり体験ができる
動物がえさを食べる姿を見るのって楽しいですよね。私は観光地で鯉のえさやりなどを見つけると必ずやりたくなるほど、えさやりが好きです。
これまでに「神戸どうぶつ王国」でえさやり体験をしたのは、カピバラ、リクガメ、羊、インコ、ウサギ、水鳥、熱帯魚などなど……。天候や動物の体調によりますが、ここでは多種多様な生きものへのえさやりが1カップ100円程度で体験できます。
私が特にお気に入りなのは、熱帯魚。インサイドパーク内にあるウォーターリリーズではたくさんの熱帯魚にえさやりができ、水面からパクパクと顔を出す魚の様子にとても癒されます。子ども達はカピバラ推し。意外と食欲旺盛なカピバラに、えさを一気に取られないよう気を付けながら与えていました。
一年を通してスイレンが咲くウォーターリリーズでは、熱帯魚へのえさやりが楽しめます。
スイレンの大きな葉にできた水たまりに小さな熱帯魚が寄ってくるため、えさを食べる様子が観察しやすい!
カピバラにはトングを利用して野菜を与えます。手をかまれる心配がなく安心です。
現在カピバラの展示は、屋外エリアに変更されています。
子連れにおすすめのポイント
子どもの視線に合った見やすい展示
はじめて神戸どうぶつ王国を訪れたとき、次男は2歳になったばかり。ずっとベビーカーに乗っているわけではなく、走り回ったり抱っこをせがんだりと、少し手のかかる年頃でした。
そんな次男でも背伸びをせずに見られる展示がたくさんあったため、手をつなぎながら動物観察やえさやりを楽しんでいた記憶があります。動物の脱走防止のため、エリアごとに手動のドアがありますが、敷地内に高低差はほとんどなく、ベビーカー移動もスムーズにできました。
柵から顔を出した羊にえさをあげる2歳ごろの次男と手伝うお兄ちゃん。
屋内に広い休憩場所がある
両親と子ども6人でのランチタイム。売店での購入も飲食物の持ち込みも可能です(現在は撮影時と異なるメニューが提供されています)。
ちょっと足湯で休憩……?
いえいえ、実は古い角質を魚に食べてもらっているんです!(この体験は有料です)
アクセスしやすく、親子で一日満喫できる
今回は、神戸の市街地(三宮駅)から電車で14分の場所にある動物とのふれあいと近さが魅力の「神戸どうぶつ王国」を紹介しました。乗馬体験やバードショーなど、ここでは紹介しきれないほど、まだまだ魅力のつまった場所です。
そして、動物たちが元気な姿を見せてくれるたび、適切な環境整備と愛情をもってお世話をされているスタッフの方々のご尽力あってこそと感じるステキな場所でもあります。
ぜひ子どもと一緒に五感を刺激し、親子で動物とふれあう時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
神戸どうぶつ王国
【住所】兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-9
アクセス:https://www.kobe-oukoku.com/access
イベントスケジュール:https://www.kobe-oukoku.com/events#schedule
神戸どうぶつ王国よりコクリコ読者へ
楽しみ(entertainment)ながら学び(education)がある「エデュケーション施設」を目指しています。動物との距離が近いからこそ得られる発見、それはみなさんの心の中にある「野生への扉」が開かれるとき。緑生い茂る園内は、まるで動物たちの棲むジャングルに遊びに来たかのようです。ぜひこの王国で冒険の旅を存分にお楽しみください。
【近隣施設のご紹介】
神戸どうぶつ王国のあるポートアイランドには、展望デッキで飛行機が見られる神戸空港、科学の面白さとプラネタリウムが楽しめるバンドー神戸青少年科学館、北欧家具で人気のIKEAなど家族で楽しめる施設もあります。旅行プランのご参考にしてみてください。
※本記事は、筆者が2018年8月~2024年8月に訪問した際の体験談および2024年12月時点の情報に基づいて制作いたしました。おでかけの際は最新情報をご確認ください。
※記事内写真はすべて撮影:松永祐子