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関東エリアのワカサギおすすめ釣り場7選 代表的な釣り方とタックルも解説

TSURINEWS

赤城大沼(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

2024-2025年ワカサギシーズンが始まっている。ワカサギは本来春に産卵してその卵は孵化して夏に成長し、秋から冬にかけて成魚となる。そして次の春に産卵して一生を終える一年魚だ。そのため、釣りの対象になるのは秋から翌年の春までとなる。例外として一年で産卵せずに越年魚となって夏の釣り対象になるものもいる。

解禁

解禁は、成長過程で都道府県の条例や漁協の事情、船宿の事情などで時期が決まる。あくまでも事前の確認が必要。

夏から釣りのできた湖は神奈川の芦ノ湖、群馬の赤谷湖、栃木の東古屋湖、長野の木崎湖などがあるが、やはり9月1日解禁の群馬の赤城大沼、榛名湖、山梨の山中湖、9月20日解禁の栃木の中禅寺湖(特設釣り場)、10月1日の山梨の河口湖などが続く。

やがて神奈川の相模湖、埼玉の円良田湖、群馬の鮎川湖、鳴沢湖、千葉の高滝湖などが続々と解禁していく。さらに寒さが増すとともに各地のドーム船、屋形船が活況を呈してゆき、年末から年明けに向けて氷上釣りが加わっていく。

釣り方

生息場所が湖沼の底が中心ということから、大別して「桟橋釣り」「ボート釣り」「ドーム船の釣り」と分けられる。「岸釣り」や「氷上釣り」もあるが一部のフィールドに限られるのでここでは除外する。

タックル

タックルの説明をしよう。

手バネ竿(手繰り竿)

リールを使わず手繰ったミチイトを留めて仕掛けを上げる方式。イト巻き部分の付いた「握り」と細くて繊細な短い「穂先」からなる短竿。構造がシンプルで安価。長い竿が使えないドーム船などに向くが、手繰ったイトが絡みやすいので扱いに注意が必要。

手巻きリール竿

振り出し竿などに手巻きリールを付けたリール竿。どうしても減速比の高い手巻きリールだと重くなるので、繊細なワカサギのアタリをとるには不向き。ただし、ドーム船などでは使えない長竿(最長でも2mくらいまで)なら長い仕掛けが使いやすいので、ボート釣りや桟橋釣りでメリットがでてくる。

手動リールのタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

電動リール

昨今の電動リールはコンパクトで軽量、高付加価値の製品が多い。本体と穂先は別々に組み合わせて使う。ワカサギ用電動リールは軽さやアタリを捉える感度のよさなどで、どのフィールドでも使える。

電動リールのタックル(作図:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

仕掛けなど

ワカサギの仕掛けはどんな釣り方でも基本形は同じで、6~10本くらいの枝バリを持つ胴付き仕掛け。ハリのサイズは魚の大きさや食いの状況などを考慮して0.5~2号から選択すればいいだろう。オモリは2~12gを用意し、状況に応じて選択する。

エサはサシのカットが基本。大きさは状況に応じてカットする。フィールドによっては赤虫のほうがいい場合もあるので、持っておくと安心。

赤城大沼

群馬県前橋市の赤城大沼は赤城山系のカルデラ湖で、湖面の標高は1310m。標高が高いため、気温は平地より10度ほど低い。今夏のような猛暑の時は避暑に最適だった。

今季は9月1日にすでに解禁しており、例年並みの釣果が上がっている。

秋の紅葉シーズンを終えると、11月末でボートの営業は終了。それから湖面が氷結すると、氷上ワカサギ釣りが楽しめる。霧氷に覆われた厳冬期のシーズンも、湖上から見る外輪山の風景にも癒される。

釣り方では、秋季はボート釣りで西岸の青木旅館、東岸土産店街にある青木旅館別館、バンディ塩原でボートのレンタルが可能。休日などは予約したほうが無難。

榛名湖

群馬県高崎市の榛名湖は、標高1084m、赤城大沼より約200m以上低いため、寒さの程度はだいぶ和らいでいる。その反面、赤城大沼は毎年冬に氷結するが、榛名湖は数年前にワカサギ氷上釣りが一度解禁されたきりで、その後はずっと氷厚が足りず解禁に至っていない。やはり温暖化の影響があるのだろう。

榛名湖(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

こちらも赤城大沼と同じ9月1日に解禁済みで、例年通りの釣果が上がっている。ポイントも例年の定点ポイントでタナは8m付近だ。

まだ水温が高いうちはブラックバスの活性が高い。掛かったワカサギを取り込まないで追い食いを待っていると、ブラックバスの襲撃を受けやすくなるので注意が必要。ボート店は湖畔にいくつかあるので、事前予約しておくのが無難。

中禅寺湖

栃木県奥日光の中禅寺湖では、トラウト類の禁漁後にエリア限定でワカサギ釣りが特別に解禁される。解禁期間は9月20日から10月31日となる。

中禅寺湖(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

ワカサギの魚影が濃くて小さな当歳魚と大きな越年魚でポイントが大きく分かれるが、期間内に数では10束超え、重さでは8kgとかの釣果が聞かれることがある。手漕ぎボートや船外機のエンジン船が利用できる。

相模湖

神奈川・相模湖に流れ込む桂川下流部、相模湖の上流部としては相模川というのかもしれないが、その支流秋山川に桟橋がある「天狗岩釣り案内所」からワカサギ釣りボートが借りられる。ここは店主がポイントへの船着けまでしてくれる。トイレや移動も店主やスタッフが対応してくれる。

相模湖(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

ポイントは毎日店主が確認していて、群れの状況を把握して船着けしてくれる。9月中を目安に魚の状況を見ながら開始する。ドーム船は11月に開始するが、予約受け付けは10月から。

山中湖

富士五湖の山中湖には、多くのボート店やドーム船がある。9月から始まっているが、この稿を書いている時点で数はまあまあという感じ、型は小ぶりといったところか。

山中湖(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

河口湖

富士五湖の河口湖は、ここ数年毎年のようにドーム船が増えている。ボート店でワカサギ釣りがブレークして脚光をあびて、ドーム船が増え始めた。この記事を書いている時点で、9艇あるようだ。今季からドーム船のルール変更があったらしいが、詳細は別途確認しよう。

河口湖(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

高滝湖

千葉のワカサギフィールドということで特異な存在。北関東に住む私の家からは遠いが、京浜地区の人はアクアラインで海を渡ればすぐのところにある。

高滝湖(提供:週刊つりニュース関東版APC・郡直道)

平地のダムなので、水深が浅くて釣りやすい。千葉という暖かい場所なので水温が下がりにくく、解禁日を聞いたら「10月12日(土)だがまだ暖かいので解禁当初はあまり釣れないよ」という返事だった。水温が下がってからは数がまとまる傾向があり、寒さが厳しくなっても桟橋ドームもあるので、快適な釣りができる。ちなみに12月8日(日)には釣り大会もある。

<週刊つりニュース関東版APC・郡直道/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュー関東版』2024年10月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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