38歳、介護職の《リアル貯金額》。年金生活の母と2人暮らし。資産を見直したい【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【38歳 男性】
【貯蓄額】38歳、男性の場合
プロフィール
38歳、男性
介護職、年収460万円
母(77歳、年金生活者)と2人暮らし
【相談内容】資産2,000万円。金融資産の見直し方法が知りたいです
「金融資産の割合を見直したいと思っています。どの程度を投資などの運用に回したらよいのでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
質問者さんの貯金額は、平均を大きく上回っているといえますね。
効果的な資産配分で資産をより成長させる方法とは?
質問者さんは金融資産のバランスを見直し、より効果的な運用方法をお考え中とのこと。
資産運用の適切な割合を決める際には「エイジスライド方式」が参考になります。
投資資産の割合を決める目安
エイジスライド方式とは、「120-年齢」または「100-年齢」を投資資産の割合として考える方法です。
質問者さんは30代とまだお若いので、リスクを取って「120-年齢」を採用すると仮定すると、投資資産を全資産の90%まで増やすことが目安になります。
保険の見直しも検討を
現在、生命保険に300万円の資産をお持ちとのことですが、お子さんがおらず、お母様と2人暮らしという状況であれば大きな保障は不要かもしれません。
生命保険は掛け捨て型の医療保険や最低限の死亡保障のみに絞り、資産運用の効率を高めるのも一つの方法です。
資産配分を考える
例えば、今後の資産配分の一例として以下を参考にしてみてください。
・現金・生活防衛費(生活費1〜2年分程度):約10〜20%
・株式や投資信託などリスク資産:70〜80%
・債券や定期預金などの安定資産:10〜20%
現金970万円は少し多めなので、その一部をインデックス投資信託や株式に振り分けることで、資産がより効率よく成長します。
投資割合は、リスク許容度や将来のライフプランに合わせて都度柔軟に見直してくださいね。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円です。
・投資の割合を決めるために、エイジスライド方式を目安に考えてみてください。
・保険の見直しを検討しても良さそうです。
・投資割合はリスク許容度や将来のライフプランに合わせて都度柔軟に見直しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。