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地域と一緒に、植物の魅力を伝えたい。松崎に移転した「Confetto verde」。

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地域と一緒に、植物の魅力を伝えたい。松崎に移転した「Confetto verde」。

以前Thingsでも取材した「Confetto verde」。数年前に店舗を移転し、現在は松崎でブロメリアの販売や生花のブーケの制作をしています。前回の取材時から変わったこと、店舗での活動の他に行っているイベントのことなど、新しい店舗にお邪魔してお話を聞いてきました。

Confetto verde

若木 圭 Kei Wakaki

1983年新潟市中央区生まれ。国際ペットワールド専門学校で動物看護を学んだ後、ペットショップに就職。2014年に「Confetto verde」をオープン。県外のイベントに出店するとき高速道路のサービスエリアに立ち寄って美味しいものを食べるのが好きなんだとか。最近のお気に入りは福井県の南条SAで販売している「はぶたえ生もっちプリン」。

店舗だけじゃない。オンラインでもお客さんとつながりを。

——5年ぶりに、若木さんにお話を伺います。「Confetto verde」は数年前に移転されていたんですね。

若木さん:もともとここはハウスとして借りていたんです。「ひだか庵」が閉まることになって、こっちに店舗も移しました。店舗の面積は前よりはかなり広くなったんですよ。

——改めて、「Confetto verde」のことについて教えてください。

若木さん:多肉植物や観葉植物、生花を取り扱っています。特に「ブロメリア」っていうパイナップル科の植物はたくさん扱っているので「専門店」って言っているんです。他も合わせると20品種くらいの植物を取り扱っていますね。結構珍しい植物も置いているので、県外から見に来られる方も多いんですよ。個人向けの販売はもちろん、店舗の装飾やブーケ制作もやっています。

——前回の取材から、変わったことはありますか?

若木さん:県外から来てくださる方が増えましたね。コロナの感染が収まってから、県外のイベントに出るようになったんです。そこでお店を知ってくれた方が来てくれることもありますし、中にはInstagramを見て来てくれる方もいますよ。

——よくInstagramでライブ配信をしているのを見かけます。

若木さん:ほぼ毎日やってますね(笑)。ハウスの中で作業をしながら、フォロワーさんと他愛もない話をしたり、配信で植物を見せながら販売したり、植物の育て方に関して質問にお答えしたりしています。僕のライブ配信をよく見てくださる常連のフォロワーさんもいて、リアルタイムで交流できるのが結構楽しいんですよ。

——素敵なコミュニティです。

若木さん:なかには僕宛てにきた質問のコメントに答えてくれる方もいて。「こんなLEDを使っています」とか「うちはこんな環境で育てています」とか、たまにメーカーさんからメッセージが届いたりして。わちゃわちゃ楽しめるコミュニティができていて、すごく面白いんです。今日僕が着ているTシャツもフォロワーさんがデザインしてくれました。

続けること、それ自体に意味がある。

——若木さんご自身も、チャリティイベントを主催されています。どうしてこのイベントをはじめようと?

若木さん:ウクライナの戦争がきっかけですね。そのときに「僕たちには何ができるか」を考えたんです。どうせやるなら意味のあることがしたいなと思って、このイベントをはじめました。知り合いの業者さんも植物を持ってきてくれて、販売します。その売上の一部は「セーフ・ザ・チルドレン」や能登半島地震の支援金として寄付してきました。

——それを今でも続けていらっしゃるんですね。

若木さん:今年で4回目になりました。こういうイベントは続けることに意味があるのかなって思うんです。きっかけが何であれ、「やるなら、ちゃんとやろう」って決めていて。協力してくれている業者さんは、イベントを続けることの大変さを知ってくれて、毎年イベントのたびに植物を持ってきてくれるんです。

──他の業者さんとの協力があってこそ、イベントができていると。

若木さん:お店の業務もしながら、イベントの準備や運営をするので大変ではあるんです。それでも続けたくて。お店の評判をあげたいとか、宣伝をしたいというわけでもなく、自然に続いているっていう状態を目指したいんです。そのために、これからは地域のお店も巻き込んでいけたらなって思うんです。

——ふむふむ。

若木さん:これまでは僕が主導でやってきたので、「植物が好きな人」にたくさん来てもらっていたんです。でもこれからは、そうじゃない人にも気軽に来てほしくて。そのために、異業種のお店や企業さんと一緒にイベントをつくっていけたらいいなと思います。

——地域との関りでいうと、「東区オープンファクトリー」にも参加されていました。

若木さん:当日は多肉植物の鉢植えをつくるワークショップを行いました。土や石を使ってその植物が自生している環境に寄せた「ハビタットスタイル」で皆さんにつくってもらいました。ここから地域とのつながりも増えていけばいいなって思います。

子どもにも、大人にも、もっと植物に触れてもらいたい。

——移転した「Confetto verde」のこれからを教えてください。

若木さん:子どもがもっと植物に触れられる機会を増やしていきたいって思っています。今も地域のコーディネーターさんにお声がけいただいて、毎年、小学校で花屋さんの仕事について話をしているんです。

——子どもたちに向けて、どんなことを伝えているのでしょう。

若木さん:植物の名前をただ教えるだけじゃなくて、植物がどうしたら育つのか、育てる中での面白さを伝えられるようにしています。この機会を通して子どもたちが何かを考えてくれるきっかけになればって。

——講演を通して、印象に残っていることはありますか?

若木さん:話を聞いた子どもが、お店にきて「自分で受粉して種を取ることができました!」って報告してくれたことがあって。これがいちばん嬉しかったですね。もっとこんな機会を増やしていきたくて、今度、食中植物をテーマにしたイベントをすることになったんです。食虫植物で有名な先生に来てもらえることになって、その先生の講演会と食虫植物の販売会をやろうかなって思っています。

——食虫植物ってあまり見る機会がなくて、大人の私でも気になります。

若木さん:子どもはもちろんですけど、大人に向けてもっと植物のことを発信していけたらと思っているので、気になった方はぜひ来てほしいですね。以前と変わらず、うちは「植物園のような花屋」を目指していますし。そこから植物のことや、このお店の活動も興味を持ってくれたら嬉しいです。

——最後に、若木さんのこれからの目標を教えてください。

若木さん:県外のイベントに出店してみて、新潟でも、植物をもっと楽しむ人を増やせるんじゃないかと思うんです。今まで植物のイベントをやったことのないような場所でも、実際に植物を見たり、触れたりできる機会をつくっていきたいなって思っています。

Confetto verde

新潟市東区松崎1022

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