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【県内アートさんぽ特別編】4人組バンド「グソクムズ」をピックアップ!SBSラジオ「ナツイチフェス」を前に特別インタビュー。結成の経緯とメジャー初アルバムの制作秘話をたっぷりと!

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「ナツイチフェスMUSIC LIVE」に「グソクムズ」が出演!

東京・吉祥寺を中心に活動する4人組バンド「グソクムズ」が6月2日、静岡市清水区の SOUND SHOWER ark 清水 で行われるSBSラジオ「ナツイチフェスMUSIC LIVE」に出演する。

はっぴいえんどをほうふつとさせる作風で「ネオ風街」「シティフォーク」などと称されることもあるグソクムズ。バンド結成のいきさつや、4月に発表したメジャー初アルバム「ハロー!グッドモーニング!」の制作について、ボーカルとギターのたなかえいぞをと対話した。(聞き手:教育文化部・橋爪充、ライブ写真は全て5月24日の東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO)

バンド名の由来は静岡が関係⁉

―今のメンバー(たなかえいぞを〈ボーカル、ギター〉、加藤祐樹〈ギター〉、堀部祐介〈ベース〉、中島雄士〈ドラムス〉)はどんな経緯で集まったんですか。
僕と加藤が出会ったのは高校時代。友達になって、遊びの延長として公園に集まってギターを弾くようなことをやりだして。堀部は当初、サポートとして迎えたメンバーでした。中島さんは、当時練習していたスタジオの店員だった。出合う前からソロ活動をしていたから、彼のことは知っていたんですね。メンバーが固まったのは2018年でした。

―よく聞かれると思いますが、バンド名が「グソクムズ」になったのは、どういういきさつだったんですか。
ダイオウグソクムシからですね。命名に大きな理由はありません。ライブが決まっていたので何かバンド名を付けなくてはならなくて。ダイオウグソクムシの見た目の気持ち悪さが衝撃的だったので、インパクト重視でバンド名にしました。

―静岡県沼津市に沼津港深海水族館という施設があり、館内でダイオウグソクムシのぬいぐるみを発売していました。
視界に入っていました。確かダイオウグソクムシせんべいも出されていましたよね。

アルバム作りは「パズルを埋めていく感覚」

―グソクムズはメンバー4人が全員ソングライティングを担いますね。
みんな経験を積んだバンドマンですからね。とりあえず、曲を書けるメンバーが4人いるので、シングルを4曲切れるよねという話をします。シングルっぽい曲を何曲か用意して、みんなで聴いてこれだねと決めて。アルバムを作る際は、それぞれの楽曲の「ラリー」(互いのやり取り)を通じて「このアルバムに足りないもの」という観点でまた曲ができる。パズルを埋めていく感覚ですね。

―ソングライター個々の特性について、たなかさんはどう見ていますか?
ギターの加藤は「きてれつ」ですね。「こんな展開があるんだ」とか「こんなコード進行あるんだ」という発見がある。歌詞世界には統一感があります。

―ベースの堀部さんは?
彼はギターもうまくて理論的。そのあたりが楽曲作りに現れていると思います。歌詞はエモーショナルでロマンチックな性格が出ていますよね。

―ドラムの中島さんは意外性がありますね。ドラマーなのに新作では「ため息の逃げ場」のような弾き語り曲を作っている。打楽器が一切入っていません。
彼は器用なので、僕はドラマーだと思っていないんです。ベースの堀部もそうですが、(別のバンドで)ギターとボーカルをやっていたこともあるし、コーラスもできる。キーボードで器用な曲を作ります。
  
―たなかさんはどんなふうに曲を作るんですか?
シングルの曲とアルバムの中に入れる曲のマインドは違いますね。でも、共通するのはみんなで良いものを作れればいいという気持ち。「構成が一部できた」という段階でデモを作ってみんなでもむんです。

―結局、最終的には作曲者が誰かということが気にならないぐらい「グソクムズの曲」になっていますよね。

2、3年前まではライブが苦手だった

―4月に発表した新作「ハロー!グッドモーニング!」はメジャーレーベルでの初アルバムです。これまでの作品と違うところは?
今までで一番、「アルバムを作ろう」と考えて作ったアルバムですね。
 
―ボーカルの聴こえ方が特徴的ですね。ダブルトラックのようにも感じられるけれど、生々しさをあえて減じているようにも聴こえます。
ダブルは半分ぐらいかな。昔からよく使うんですよ。ビートルズやはっぴいえんどと同じように。僕らはギターのコーラスとか、音を重ねていく作業が多いので、ボーカルが浮かないようにする、という意味もあります。

―こういうあちこちに細かいニュアンスを秘めた楽曲をライブで再現するのは、難しい作業ではないでしょうか。
2、3年前までは音源通りにやらなくてはと思いすぎて、ライブが苦手だったんです。でも最近は、僕たちのライブを楽しんでくれる人の熱量で盛り上がればいいんだと分かってきた。(音源の)再現度より、ライブの時にしかできない4人の生演奏のかっこ良さが重要。「ロックバンドでいこう」って。

静岡は好きな場所、楽しいライブになる!

―6月2日の「ナツイチフェスMUSIC LIVE」に出演されますが、静岡県内では1月14日に静岡市葵区の「LIVE ROXY SHIZUOKA」で演奏していますね 。
 (ナツイチフェスは)その時以来、2回目の静岡でのライブですね。もともと静岡は好きな場所で、年に1、2回旅行に来ているんです。バンド名の由来も静岡の水族館が関わっている。楽しいライブになると思います。盛り上がっていただけたら。

 グソクムズが出演するSBSラジオ「ナツイチフェスMUSIC LIVE」の概要は以下の通り。
 ▽日時 6月2日(日)午後4時開場、4時半開演
 ▽会場 SOUND SHOWER ark 清水(静岡市清水区入船町) 
 ▽料金 4800円+1ドリンク代
 ▽出演者 グソクムズ、ADAMat、スピラ・スピカ、Jam9 with CLEEM MIKU
 ▽チケット
 ♦チケットぴあ https://x.gd/CO95L
 ♦イープラス https://x.gd/RjNjg
 ♦ローチケ https://x.gd/ka6nD 

 

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