Yahoo! JAPAN

<空き家問題>誰も住んでいない実家、放置したら大変なことに……!相続する前にリスクを考えてみよう

ママスタセレクト

空き家問題は年々深刻になっていますよね。両親が亡くなったあとや施設に入ったあと、実家をどうするか検討中のママもいるのではないでしょうか。特に相続によって実家を引き継いだ場合、思わぬリスクが待ち受けていることも。実際に空き家を相続したママからこんな声が寄せられました。紹介します。

『市役所から「相続した実家の空き家をどうにかしろ」と通知が届いた。どうやらこのまま放置したら特定空家になって、固定資産税が6倍になるらしい。どうしよう』

投稿者さんは、市役所から「特定空家」認定勧告の通知が届いたようですね。「特定空家」とは、空家法によって倒壊の恐れや衛生・防災上問題のある状態にあると判断された建物のことを指します。こちらに指定されると、固定資産税の軽減措置がなくなり、200㎡以下なら現状の6倍、200㎡以上なら3倍にはねあがります。たとえば、年間固定資産税が30万円の家なら、180万円に増えてしまうといった試算になります。これはかなりの痛手ですよね。国がここまで厳しく空き家の対策を進めるのは、放置された空き家が近隣の生活環境や防災上の大きなリスクになるからでもあります。空き家の近隣に住む人にとってはメリットがありますが、相続している人からすると大変です。こちらのママのお悩みに、ママスタコミュニティのママたちはどうアドバイスしたのでしょうか。

同じく空き家を所有しているママから困惑の声が

『うちの義母の実家もなんか兄弟姉妹で揉めていて、空き家放置になっているよ。義母たちが生きているうちに解決してくれないと、面倒なことになりそう』

『親が亡くなったらポツンと一軒家みたいな超ド田舎に1円でも売れないようなボロ実家が残る。そういうのでも物好きな移住希望者みたいな人が買ってくれるのかな』

『うちの実家もそう。解体費が250万円くらいかかるらしいから、家の中を空っぽにして建物そのままで手放す方法はないか、市役所に相談に行く予定』

『うちも似たりよったり。今は両親が住んでいるけど、将来的に空き家になる。まだ市街地のほうだから更地であれば確実に売れるとは思うけど、鉄骨3階建てだから解体に1000万円以上はかかる。特殊な造りだから建物付きでは売れないのは目に見えていて、固定資産税6倍って無理。推定年間180万円をどうしろと』

投稿者さん同様、空き家対策にお悩みのママたちから共感の声が寄せられました。みなさん解体費用がかかるため、更地にして売りたくても躊躇してしまっているようですね。国土交通省の資料によると、木造住宅の解体相場は50坪あたり関東で185万円程度。解体するのも思い出の詰まった家を壊すことになり、経済的にも精神的にも大きな負担ですよね。地方自治体によっては解体補助金や助成金があるので、まずは役所に確認してみるのがよさそうです。

築80年以上、1500万円のリフォーム代が……

『実家は震災で津波が10m先まできていたところだから、地元の人から人気がない。借金して売るしかないのか。しかも解体するのに350万円かかるし、建物は築80年以上なのよ。一応リフォーム会社に見積もりしてもらったんだけど、住めるようにするには1500万円以上かかると言われた。耐震も保証できないから、直しても売れにくいだろうって。相続しなければよかった』

途方にくれる投稿者さんからさらなる情報が寄せられました。投稿者さんが不動産会社に問い合わせたところ、更地にして売れたとしても300万円未満にしかならない見込みとのこと。つまり、売るために解体したのに、手元にはほとんど残らないどころか、逆に持ち出しになってしまう可能性が高いのです。しかも築古物件は耐震性や設備の老朽化からリフォームも難しく、直して住もうにも1500万円以上の費用がかかってしまうそう。まさに「資産」と思っていたはずの実家が「負の遺産」へと変わってしまう典型的な例といえますよね。

自治体の助成金を使って持ち出しを最低限に

『空き家の解体に対する助成金や補助金を出している自治体もあるよ。国交省が自治体に対して補助を出すから、詳細は自治体によってマチマチ。空き家のある自治体の補助金を確認してみるのもいいと思う』

『信頼できる不動産会社を見つけて、損が出ないようにしてもらうしかないよ』

『早めに実家を処分してよかった。処分するまでに名義人変更や書類を作ったり、時間とお金はかかったけれど……。0円でも売れない家があるらしいから』

こうなってくると、自治体から補助金をもらってやりくりするしかなさそうですよね。今回の投稿には「早く手放したほうがいい」というアドバイスも目立ちました。早く手放すことで、維持管理や固定資産税といったランニングコストを抑えられます。建物が古くなるほど価値は下がり、傷みが進めば、ますます売れない家になってしまうでしょう。生まれ育った実家であれば愛着もありますし、なかなか決断ができないこともあるでしょう。ただ放置してしまえば負担は年々増えるばかり。早い段階で家族と話し合い、専門家に相談しながら方向性を決めておくことが、後悔しないための第一歩ではないでしょうか。

売却は名義人がいるうちにどうするか考えよう

『不動産や土地は、名義人が存命のうちに売却するほうが簡単。亡くなってからやろうとするとまず名義変更をしなければならない。亡くなった人の名義で売却できないからね』

『実家や義実家、祖父母の家とか本当にきっちり名義を変更したり、売ったりとかやらないと、放置していたら大変なことになるよ。子どもにも迷惑がかかる』

空き家問題は「そのうち何とかしよう」と思っているうちに、あっという間に大きな負担となってしまうことがわかりました。「実家が将来空き家になるかも」という段階から家族で話し合い、信頼できる不動産会社や自治体に相談しておくことが、後々のトラブルや出費を防ぐ一番の対策かもしれませんね。

こうしてみると、子どもに迷惑をかけないためにも、親世代と一緒に早めに計画を立てたほうがいいですよね。放置すれば負担は増すばかり。投稿者さんからも「借金してでも早く手放したほうがよさそうだよね。覚悟を決めるしかない。空き家ローンに問い合わせしてみる」とコメントが寄せられました。みなさんも実家が負の遺産にならないために、できるだけ早めに対策を講じておくといいのではないでしょうか。

価格:8,699円(税込、送料無料) (2025/10/24時点)


【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【船橋】紳士が集う憩いの城「ジートピア」に泊まってみた / 4100円で味わう昭和レトロな異世界サウナ宿泊体験

    ロケットニュース24
  2. 【高知県高岡郡佐川町・まきのさんの道の駅・佐川】仁淀川沿い下道ドライブの鉄板! 子ども連れにうれしい施設も満載

    愛媛こまち
  3. 【久万高原町・道の駅 みかわ】ちょっぴりマニアック 美川・面河エリアの美味

    愛媛こまち
  4. アニメ『アンデッドアンラック』TVスペシャル“ウィンター編”テラー役は小野賢章さん、オリジナルのUMA「バランス」役は子安武人さんに決定! 作中の季節に重なる12月25日に放送

    PASH! PLUS
  5. 文化・スポーツで功績 2団体18個人表彰

    赤穂民報
  6. 【2025年秋】トレンド感たっぷり。大人女子のための最新ブラウンネイル

    4MEEE
  7. AIに「5分以内で作れるレシピを考えて」と無茶振りしてみたら…「なんかごめん」ってなった

    ロケットニュース24
  8. 八伏紗世、美スタイルきわだつジャケットコーデにファン絶賛の声

    WWSチャンネル
  9. 『知られざる日露戦争の裏側』外務省が勝利をつくった?「ドッガーバンク事件」に隠された策

    草の実堂
  10. <キレた旦那>「俺を無視するな!」と壁を殴って手が流血。子どももおびえていて…DVですか?

    ママスタセレクト