海老名警察署 詐欺被害阻止を表彰 市内3事業者に
海老名警察署(熊崎豊署長)は5月12日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、さがみ農業協同組合海老名支店と横浜銀行南海老名支店、セブンイレブン海老名大谷店の3事業者に感謝状を贈呈した。
さがみ農業協同組合の事例は4月23日に発生。複数の口座を集約する方法や送金上限額を尋ねてきた利用者に対し、理由を確認したところ「警察をかたる者からお金を振り込む必要があると言われた」と述べたので詐欺を疑い、同署に通報。被害を未然に防いだ。
横浜銀行の事例も23日に発生。「事件に巻き込まれた」と話し、慌てた様子で振り込みを依頼してきた利用客を説得。その後に同署に通報し、詐欺を防いだ。
セブンイレブンの事例は24日に発生。高額なギフトカードを購入しようとした来店客に購入目的を確認したところ「パソコンを直すために必要」と答えたことから詐欺を確信し、同署に通報。被害を抑止した。
熊崎署長は「みなさまのおかげで被害を寸前のところで阻止することができた。大変ありがたい」と感謝を述べた。
同署によると、今年1月から4月末までに管内で確認された特殊詐欺は11件。被害金額は約8000万円にのぼり、近年増加傾向にあるという。
生活安全課の久保香菜子課長は「管内に多くの詐欺電話がかけられていることに危機感を持っている。詐欺の抑止には留守番電話の活用や通話の録音が有効。どうか騙されないでいただきたい」と警戒を呼び掛けた。