宮崎秋人、溝口琢矢、伊達 暁、大石継太が描く、愛と音楽の物語『彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY-』が開幕 舞台写真&コメント公開
2024年8月2日(金)東京・吉祥寺シアターにて、『彼方からのうた -SONG FROM FAR AWAY-』が開幕し、舞台写真が公開された。また、出演者と演出・桐山知也から初日開幕メッセージも到着したので紹介する。
これまでの各国における上演では、一人芝居として上演されてきた本戯曲。今回は、宮崎演じる主人公・34歳のウィレムを中心に、宮崎秋人、溝口琢矢、伊達 暁、大石継太という確かな実力と個性溢れる4名の俳優で構成する。
突然にこの世界から消えてしまった弟へ綴る手紙。疎遠になっていた家族、見失った愛、向き合いきれずにいる人生を巡る、決して忘れることのできない、パウリの帰郷の旅が始まる。
劇作家のサイモン・スティーヴンスとソングライターのマーク・アイツェルという世界を代表する2人のアーティストが紡いだ「愛のうた」を、桐山演出のもと4人の俳優が奏でる。
本公演は8月13日(火)まで吉祥寺シアターにて上演。
演出・桐山知也 コメント
初日が開きました。一人芝居として書かれたこの『彼方からのうた』を、4人で演じるという今回のアイデアにのってくれた勇気あるキャストとスタッフの皆さんにまず感謝を。初日を迎え、そのアイデアが劇場で表現として結実し、それを観客の皆さんと共有できて本当に嬉しいです。4人で演じることで、この作品の新たな魅力や真価が発揮された舞台になりました。この今回だけの特別な『彼方からのうた』を、ぜひ観に(聴きに)きて下さい。劇場はこの酷暑を忘れさせる凛とした空気に充ちています。お待ちしています。
出演者コメント
■宮崎秋人
なんとかこの日を迎えられてホッとしています。元々一人芝居の作品を、台本をそのままで4人で演るというのは想像以上に難しいことでした。1人に見せる。なぜわざわざ 4人にするのか。色んなものを自分たちで落とし込まなくてはならず、それに加えて相当な集中力を要求されるから稽古はほんっっっとうに疲れました!!!! 全然動かない芝居なのに食べても食べても、会う人に「痩せた?」と聞かれる日々で、どれだけ脳みそ使ってんだろうと思ってました。
ご観劇くださった皆様が何を感じるか、心がどう動くのか楽しみです。 この空間を共有する楽しさは、劇場じゃないとわからないですよ。
■溝口琢矢
先輩方の繊細な魅力と共存することの難しさ、楽しさを肌で感じながら稽古させていただきました。Zoom でサイモン・スティーヴンスさんとお話した際に「正直であること」を大事にしてほしいという言葉がありました。この1ヶ月ずっと考えていても何が正解なのか分かっていません。確実に言えることは、全員がこの空間に真摯に、正直であるということだけです。スタッフ・キャストが”全員“で試行錯誤して作り上げた『彼方からのうた』。どうぞお楽しみください。
■伊達 暁
『彼方からのうた』吉祥寺シアターにていよいよ開幕です。うだるような酷暑の毎日、武蔵野の一角に佇む劇場内はひんやりと肌寒いです。羽織るものが必要なくらいです。雪がしんしんと降り積もるアムステルダムの風情にぴったりです。彼方へと旅立った弟パウリへ綴る長い手紙、今回の日本上演バージョンでは1人ではなく4人で挑みます。兄ウィレムをリレーしていきます。静寂が支配する透き通るような緊張感のある舞台ですが、千穐楽まで楽しむことを忘れずに突き進みたいと思います。ぜひ一夏の涼を求めて吉祥寺シアターへお越しください。お待ちしています。
■大石継太
皆様ありがとうございました。無事初日を迎える事が出来ました。猛暑の中キャストスタッフ大汗を流しながら稽古して来ました。稽古初日からモノローグとの闘いでした。ひとつの役を4人で演じるという事、自分の中でなかなか消化出来ず苦戦していました。が、恐るべし稽古! 次第に4人の声、表情が歌のように、そこに動きが加わり想像を超えた素敵な作品になったと思います。皆様にこの空気が伝わると信じ千秋楽まで走ります。