「月見マックシェイク」は「プッチンプリン」の味がするって本当?検証して気がついた“違い”
マクドナルドに9月4日から期間限定で登場している「月見 マックシェイク カスタードプリン味」。Xなどでは「プッチンプリンの味がする」という声をちらほら見かけますが、本当に……?実際はどうなのか、両方を買って食べ比べてみました。
■ 2つの商品を食べ比べ 大きな違いは?
「プッチンプリン」は1972年に発売された江崎グリコのロングセラー商品。逆さにしてつまみを“プッチン”と折るとお皿に出せる、食卓ではお馴染みのデザートではないでしょうか。
一方の「月見 マックシェイク カスタードプリン味」(以下、「月見シェイク」)はマクドナルドの秋の風物詩“月見ファミリー”の新商品。冒頭説明したとおり、「プッチンプリンの味がする」と噂されています。果たして本当か?
幼少期に「“プッチン”がしたいから」という理由でプッチンプリンを選び続けてきた筆者の舌は、今でこそ食べる機会は減りましたが、それなりにプッチンプリンの味を覚えているはず。一口食べるだけでも「プッチンプリンの味か否か」を判断できることでしょう。
まずは「月見シェイク」から。一口飲んだ瞬間に「おぉっ!」と声が漏れました。コクのあるカスタード感と、奥にあるカラメルの感じはまさに飲むプリン。
ややデフォルメされた、良い意味での主張のなさ。「プリンシェイク」と聞いて想像する味の中心を見事に射抜いてくれる、王道のプリン味です。
これは確かにプッチンプリンに似ている。気がする。少なくとも記憶にある「プッチンプリン」の味はこんな感じでした。なるほど、これは「月見シェイク=プッチンプリン」説あるかもしれない
さて「月見シェイク」はいったん端に寄せ、次は「プッチンプリン」を食べてみます。
久しぶりに“プッチン”してみましたが、このワクワク感はいくつになっても色褪せませんね。綺麗にぷるんとお皿の上へ落とすことができると、自然に頬が緩みます。
「月見シェイク」の味をまだ舌が覚えているうちに食べてみます。パクッ。
確かに味は似ている、かも。ですが「月見シェイク」と比較すると甘さは控えめ、かつ「プッチンプリン」の方はカスタードというよりもミルクの味わいが強いです。
交互に食べつつ確認すると、やっぱり味のニュアンスはほとんど同じ。カスタード感が強いか、ミルク感が強いかの違いになると思います。
あえて言うなら「月見シェイク」の方が甘さやカスタードの風味が強い分、全体的に「プッチンプリン」よりも味が濃く感じられるかもしれません。
ちなみにマクドナルドは「月見シェイク」の商品説明で「コクのあるカスタード風味」を打ち出しています。一方で江崎グリコは「プッチンプリン」のブランドページにて「ミルクのコクをしっかり味わっていただけるような設計にしている」と述べているので、ここが2つの商品の大きな違いと見て間違いないでしょう。
さらにもう1つ違いを挙げるとしたらカラメルの部分でしょうか。「月見シェイク」の方はあまりカラメルの主張が強くありません。遠くにほんのり存在する程度です。
一方で「プッチンプリン」はカラメルの味もしっかりきいており、上部を多めにすくうとカラメル味の濃さも変えることができます。
■ 「月見シェイク」と「プッチンプリン」を1つにしてみる
カスタードかミルクかの違いはあれど、全体的な味のニュアンスにほとんど変わりがなかった「月見シェイク」と「プッチンプリン」。
どちらか一方だけを食べている場合は、同じ味だと感じても不思議はありません。「月見シェイク」を飲んだ人が「プッチンプリン」を思い出すのも頷けます。
しかしあまりに味が似ているのが気になった筆者としては、1つ試してみたいことが生じました。
「月見シェイク」に「プッチンプリン」を入れたらどうなるんだろう……?
ほとんど同じ味わいの両商品を掛け合わせたら、もしかするとさらに美味しい究極のプリンスイーツが誕生してしまうのでは……?
元々美味しいスイーツ同士、少なくともマズくなることはないでしょう。
実際にやってみることにしました。本当は写真を撮るつもりだったのですが「月見シェイク」に「プッチンプリン」を入れたところ、あっという間に沈んでしまったので撮り損ねました。
「月見シェイク」は完全な液体ではないので「プッチンプリン」が表面に浮いた状態(氷山みたいな感じ)で写真に収められるかと思ったのですが、大誤算でした。
ということで写真がなくて申し訳ないのですが、とにかくやってみました。「プッチンプリン」×「月見シェイク」。
結論、味はあまり変わりませんでした。
ただただ同じ味のものを一緒にした以上の変化がありませんでした。「月見シェイク」は「月見シェイク」のままの味でした。あるいは「プッチンプリン」が「プッチンプリン」のままの味というべきか。
混ぜても味が変わらない。このことは2つの商品が非常に似た味であることの、1つの証明かもしれません。
なおそれぞれ食感が異なるので、混ぜ合わせるとシェイクの合間に微かに「プッチンプリン」の食感を感じることができます。それがなんとも不思議な飲み心地を生み出しているため、興味がある方は「月見シェイク」がなくならないうちにお試しあれ。
<参考>
江崎グリコ「プッチンプリン」ブランドページ
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024092003.html