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今年も見られる雛飾り 楠歴史民俗資料館 地域の期待に応え継続

YOUよっかいち

創作古布細工と雛飾り展が始まり、資料館では和傘飾りが出迎える=四日市市楠町

 

 「新春を彩る創作古布細工と雛飾り展」が2月8日、三重県四日市市楠町の楠歴史民俗資料館で始まった。これまで展示してきた地元のグループは事情で昨年を最後にと考えていたが、「楽しみにしている人の期待に応えたい」と、資料館の運営委員が考え、市内の別のグループが引き継ぎ、今年も展示ができることになった。3月5日まで、入場無料。

手作りの作品が並ぶ展示会場


 雛飾りの展示は楠の女性のグループ「きさらぎ会」が8年間続けてきて、地元の人たちも毎年楽しみにしていた。よその市町からも見物に訪れるほどで、町の春の風物詩になっていたが、作り手が年齢を重ね、昨年、「最後にしたい」と申し出があったという。資料館の運営委員は「何とか続けたい」と強く思い、きさらぎ会のメンバーに常磐地区を拠点にするグループ「絆」を紹介してもらった。

ちりめんウサギのお雛さま

 「絆」では、70代から80代の6人の女性が和小物づくりを楽しんでおり、過去2回、別の場所で雛飾りの展示をしたこともある。展示の準備の大変さも分かっているが、運営委員の熱意にほだされ、協力を引き受けた。昨年までと同様、入口の土間で和傘飾りが訪れる人を出迎える趣向だ。雛飾りや、手描き染めの掛け軸、干支の羽子板など、春を感じる作品が並んでいる。

展示を引き受けた「絆」のみなさん


 資料館の運営委員が作った鬼の人形や、市博物館から借りた平安時代の貴族の遊び「貝合わせ」に使う貝なども展示し、筆を使って形や模様を描く「筆遊び」を子どもたちに教えている楠の人の作品を、行灯に仕立てて「絆」の作品と並べている。また、今年は楠町と四日市市が合併して20年の節目でもあることから、同市の「こにゅうどうくん」をモチーフに、「ようこそ楠へ」と記した暖簾も制作した。運営委員は「楽しみにしている人の期待に応えられ、感謝しかない」と話している。


 資料館は午前9時から午後5時の開館で、月曜休館(祝日の場合は翌平日)。23日午後2時から地元のアンサンブルグループ「ムジクス」による管楽器の「おひなまつりコンサート」が無料で開かれる。事前申し込みは不要で、定員40人ほど。問い合わせは同資料館(059・398・3636)へ。

袋帯を使った和のオブジェ

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