村尾信尚「石破新総裁になった途端、株価が下落した理由は…」
石破茂氏が自民党の新総裁に決まった途端、株価が軒並み下落した。10月1日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が株価が下がった理由について解説した。
邦丸「石破総裁就任となって週明け9月30日の東京株式市場、日経平均がガクンと下がりました。これをどう見ていますか?」
村尾「石破総裁になったというショックはあったと思いますよ。ただ私がひとつ気になったのは、総裁選の最中に高市さんが『金利は下げたほうがいい』と金融政策に介入するような発言をされましたよね。私は日銀による経済対策っていうのは政治から独立していなくてはならないと思うんです。世界各国そうなんですけど、中央銀行は各国政府から独立した動きをすべきだというのが世界の主流なんです。それなのに高市さんは、なぜこんな時に日銀の金融政策、金利の上げ下げについて言うのか、違和感を覚えました。金利が下がるということは企業にとっては嬉しいことなので、ある意味根拠のない過大な期待感を生みました。そんな時に石破さんが金利政策にはたんたんといくしかないというようなニュアンスを言っただけで株価が下落。高市さんの発言にせいで期待を裏切られたように感じたのではないでしょうか。政治家は金融政策について軽々にものを言うべきではない」