【倉敷市】【11/3(月・祝)開催】いいふうふ研究会 設立記念イベント ~ 結婚後の二人の幸せを作り、社会課題の解消を目指す研究会
結婚は人生における大きなイベントのひとつです。
結婚式を挙げるカップルは、長い時間をかけて準備を進めます。誰を招待して、どのような料理にして、進行はどうするか。考えることが多く、式を終えたときにはほっとするでしょう。
なかには力を使い果たして、結婚式が結婚のゴールのように思えるカップルもいるかもしれません。しかし本当の二人の生活は結婚式後ではないでしょうか。
現在、悲しいことに3組に1組の夫婦が離婚しているそうです。
理由はさまざまですが、そのひとつに価値観の違いが挙げられます。二人の本当の幸せとはなにか。
結婚式がゴールではなく、その先の二人の暮らしまで見据え、さらに結婚にまつわる社会問題の解決を目指す「いいふうふ研究会」が発足します。
発足日は「いい夫婦」記念日にちなみ、2025年11月22日です。発足前の2025年11月3日には設立記念イベント「相手の気持ちがわかる夫婦力UP講座」を開催します。
「いいふうふ研究会 設立記念イベント」について
いいふうふ研究会の発足に先立ち、2025年11月3日設立記念イベント「相手の気持ちがわかる夫婦力UP講座」が開催されます。夫婦だけではなく、友だちやひとりでも参加できるイベントです。
「相手の気持ちが手に取るようにわかる」体験ができるワークショップを通じて夫婦力を磨きます。心理テストや価値観テストもあり相手への理解を深めるものも。
忙しい日々のなかで、じっくりとお互いの気持ちを知るきっかけは少ないかと思います。設立記念イベントをきっかけに、夫婦の絆を深れば、日常がより楽しくなりそうですね。
いいふうふ研究会の発起人の岸本裕子(きしもと ひろこ)さんに想いや設立記念イベントについて聞きました。
結婚後の二人の幸せも見つめる夫婦の理念
岸本さんは株式会社サムシングフォーの代表取締役です。
現在の会社の前身となる有限会社トクラが1982年に設立して以来、岡山県を中心に、長年にわたりブライダル業界に貢献してきました。倉敷市内にThe華紋(ザかもん)とEYOHAKU(ヨハク)の二つの式場を構え、運営しています。
手掛けるのはハード面だけでなく、ソフト面も。
衣装のレンタルや、倉敷のウェディング文化を発信する「結婚式の総合カウンター」として位置付けられた「倉敷婚」も運営しています。
ウェディング事業を手掛けるなかで、根幹ともなっているのが「夫婦の理念」です。これは岸本さんが考案したもので、いいふうふ研究会の誕生にもつながる取り組みです。
夫婦の理念とは
いいふうふ研究会の前に、夫婦の理念について紹介しましょう。
株式会社サムシングフォーでは結婚式を控えたカップルに、相手を理解し合い、二人の幸せについて深く考え、それを言葉にした夫婦の理念を作成してもらいます。
結婚し、いざともに生活すると「あれ?こんなはずでは」とすれ違いが生じ、離婚に発展してしまうこともあります。それは、多くの場合、価値観の違いによるものです。
結婚の前から相手の価値観を知り、二人が目指す方向性を確認すれば、すれ違いをある程度防げます。
結婚式の準備を進めるカップルは、意外に相手のことをじっくり知る機会が少ないものです。夫婦の理念は次の手順で作成します。
・深く知る、思い描く
これまでのことや、これからのこと、なりたい自分についてなどを一緒にワークシートに書き出します
・話をする、言葉にする
ワークシートをもとに、ストーリーテラーが間に入り、理念となる言葉を一緒に作り上げます
・表現する、誓いあう
夫婦の理念にふさわしい結婚式を一緒に作り上げます
・指針となって、人生に息づく
本当のスタートは結婚式が終わったあとから。夫婦の理念を人生の道しるべとして、二人で歩み始めます
式場側にとっては、幸せな結婚式が無事に終われば仕事として成り立つでしょう。
そこで終わりにせず、「夫婦の理念」という取り組みは、二人がこれから迎える未来にも寄り添い、人生の幸せを願って取り組んでいます。
実際に夫婦の理念を作成した夫婦からは、あって良かったという声が多く届いているようです。けんかをしたときや、気持ちがすれ違ったときに理念を見返し、お互い初心を思い出せるそうです。
社会課題に向き合う、いいふうふ研究会
夫婦の理念をはじめ、二人の本当の幸せをプロデュースし続ける岸本さん。
これまで他の結婚式場で夫婦の理念作成を支援したり、書籍を執筆して一般のかたがたに広めたりしています。
ここまでの取り組みは、二人の幸せについてフォーカスしていました。
さらに岸本さんは、社会課題の解決にも取り組む「いいふうふ研究会」を立ち上げます。設立日は「いい夫婦の日」記念日に合わせて、2025年11月22日です。
岸本さんに想いや目指すことなどを聞きました。
結婚にまつわる社会課題を解決したい
──なぜ「いいふうふ研究会」を立ち上げるのでしょうか?
岸本(敬称略)──
これまで私たちがしてきたことを生かしつつ、社会課題の解決や夫婦の支援の拠点づくりをしたいと思ったからですね。
たとえば結婚してから5~6年ぐらいの間は、環境が変わることが多いですよね。
家庭とお仕事のバランスを整えたり、子どもを持つかどうかという話をしたり、子育てのことなど。
この時期は本当に大変だと思います。
人によっては小さな悩みを誰に相談して良いのかわからないことも出てきます。そういった悩みへのヒントになるとか、勉強できる、あるいは共有できる夫婦の支援の拠点づくりをしようと思いました。
「ここに来たらいろいろなことを学べて、今までにないものが見つかるかも」と思えるものを発信する場所にしたいですね。
私たちの業界では、少子化の流れを受けて結婚を増やそうよ、みたいな感じで動いています。たとえば婚活のようなものが世間では活発ですよね。
たしかに少子化を解決するには大切かもしれませんが、現状では3組に1組が離婚しています。なかでも結婚から5年以内のご夫婦の離婚が一番多いんですよね。年齢はだいたい20代から30代後半ぐらいまで。
これはちょうど出産や子育てを経験する年齢層です。このタイミングでの離婚は少子化を招いてしまいます。そして、子どもの貧困は多くの場合、ひとり親家庭に起因することが多いと考えています。離婚による社会課題の一例が少子化や子どもの貧困ですね。
婚活や子育て支援は行政でもやっていることはたくさんあります。
でも大前提に夫婦が仲良く円満に生活を送ることが必要ですよね。社会が持続的に成長するためには、実は夫婦円満がとても重要で、このことを発信していけたら良いですね。
二人の間には、お金の管理や仕事家庭の両立、家事の分担など小さな悩みごとがたくさんあると思います。こういった、表には出しにくい夫婦の問題にスポットを当てて、なにかしら活動ができたらと。
ゆくゆくは行政と一緒に活動できたらと思っています。私たちとしても、社会貢献のひとつとして意義のある活動になればうれしいです。
いいふうふ研究会が目指すこと
──「いいふうふ研究会」が目指していることを教えてください。
岸本──
結婚することで幸せになるという環境を育んでいきたいです。
離婚が悪いわけではなく、うまくいかないこともたしかに多いと思うんです。私たちは、結婚した夫婦がちゃんと幸せになることまで見つめて、結婚式を作ることが大事。
「結婚式をしたほうが自分たちの将来にとって、幸せになるための大切な儀式なんだな」と思ってもらえないといけません。
自分たちの利益だけ考えて事業をするより、長期的に見て社会課題の解消を目指す活動することが社会にとって良いですよね。こうした取り組みが、結果的に私たちの業界の価値向上にもつながると思っています。
いいふうふ研究会の活動を通して、倉敷エリアに住んでいる人たちにとって、私たちの会社があるから良かったよねと思ってもらえたらうれしいです。
設立記念イベント
──「いいふうふ研究会」はどのような活動をするのですか?
岸本──
いいふうふ研究会では、年間4~5回程度のオフラインイベントができたらと思っています。まずはプレ開催として、2025年11月3日に発足イベント「相手の気持ちがわかる夫婦力UP講座」をおこないます。
心理テストやワークショップのようなものを通じて、お互いの足りているもの、不足しているものを見つめ直そうというものです。お茶やコーヒーを飲みながら1時間30分ほどかけて、楽しく夫婦力を高められます。
また、ファイナンシャルプランナーさんもお呼びして、お金についても学びます。お金の考えかたって意外に夫婦間で違うことがあるんですよね。やりたいことを二人で見つけて、実現に向けて逆算して、家計をどのように管理すれば良いか、一緒に計画書を作成します。
その他に、最近は不妊治療をされているかたが多いので、不妊治療についても学びます。センシティブな問題だからこそあまり情報がないんです。
最新の不妊治療のことや安心して治療が受けられると思ってもらえるように、多くのかたから支持されている婦人科医からお話を伺います。
収納と片付け術の活動をしていらっしゃるかたもお招きします。
収納や片付けが苦手なかたは多いので、きっと人気の企画になるのではないでしょうか。こういうふうに片付けると家がすっきりするよ、といった身近なネタを扱ってもらいます。
いいふうふ研究会では、今までになかったような夫婦支援の拠点を作ろうと思っています。
おわりに
離婚が多いことは知っていましたが、それほど真剣には考えていませんでした。
離婚が少子化や子どもの貧困といった社会問題につながる可能性があることを、想像できていませんでした。
岸本さんが語ったように、離婚自体は悪いものではありません。しかし、結婚が幸せで夫婦円満なら、離婚による社会問題を多少は防げるものです。
二人の幸せを願って、社会全体をより良くしたい、という岸本さんの強い想いがインタビューをしていて伝わってきました。2025年11月3日の設立記念イベント、そして11月22日の発足を経て、幸せになる人が増えていきますように。