得意分野を地域で生かす ボッチャで広がる地域の輪
年齢や障害の有無に関わらず誰もが楽しめるインクルーシブスポーツ「ボッチャ」。金沢中部地区社会福祉協議会として昨年に続き2回目のボッチャ大会が金沢文庫駅東口高架下の金沢文庫ふれあい広場で3月22日に開催された。各町内会やケアプラザなどから20チーム、約100人が参加した。
同地区社協では2年ほど前から泥亀地域ケアプラザの提案でボッチャを開始。現在は、毎月第1木曜日の午前10時から金沢文庫ふれあい会館で練習を行っている。元々、同時間帯は男性交流会「オレノバ」を実施しており、歴史やパソコンなどテーマを替えて行ってきたが、一番人気だったのがボッチャだった。そのため、昨年初めて大会を開催。今年大会委員長を務めた森上久夫さんは「勝敗は年齢に関係ないね」と頬を緩める。
大会の準備のために、エクセルを駆使して対戦表や星取表を作ったり、審判を買って出るなど、自分の得意なことを率先してやろうとする地域の男性が多いことに「びっくりした」と同地区社協の阿久津佳子さん。「ボッチャを通して、地域の輪が広がってきているように感じる」と語る。森上さんは「失敗したり、思い通りにいかないのも面白い」とボッチャの魅力を語る。阿久津さんは「地域の人たちも居場所と出番があれば担い手はいると感じた。これからも地域の人が活躍できる場をつくっていきたい」と話した。