若者が運転する新車のBMW、コントロールを失いBMWディーラー駐車場に着地(南ア)
南アフリカ・ケープタウンのビジネス街で7月10日、2024年モデルのBMW車が大破した。富裕層の無謀運転という批判とともに、停車していた2台の車の間に偶然にも着地したBMW車に対する驚きの声も寄せられている。南アフリカのニュースメディア『News24』などが伝えた。
BMWディーラーの駐車場に突っ込んだ瞬間。当時の動画はこちら
市役所や劇場、ビジネスビルが建ち並ぶ直線道路で7月10日午後、コントロールを失ったグレーのBMW車が道から大きくはみ出し、BMWディーラーの駐車場に突っ込んだ。監視カメラが記録した映像には、コントロールを失ったBMW車が横滑りで歩道を乗り上げ、標識のポールをなぎ倒し、一回スピンして2台の車の間にきれいに駐車している様子が映っている。幸運にも歩道には誰も歩いておらず、負傷者はいなかった。
事故後、BMW車は運転席の窓がなく、エアバッグが膨らんでいる。後部のタイヤやサイドミラーも外れており、事故の衝撃を物語っている。このBMW車を運転していたのは、水色のパーカーにグッチのバッグを肩にかけている若い男性だった。南アフリカのニュースメディア『News24』が、現場でこの男性にコメントを求めたが、彼が応じることはなかった。同メディアによると、男性は1月にこのBMW車を購入し、ナンバープレートを取り付けるためにケープタウンを訪れていたという。同乗者がいたようだが、運転手とも大きな怪我はなかったと報じられている。
BMW車が着地した両サイドの車だが、右側には運転手が乗っており、左側には誰も乗っていなかった。右側の運転手は、「車の中で昼食をとっていたら、大きな音が聞こえたんです。なぜか頭が真っ白になりました。それから数秒後、左を見ると大きなBMW車が大破していました。何が起こったのか理解できませんでしたが、車から降りて、すぐに自分の車の前方がぶつけられていることに気づきました。あの車が私の上に落ちていたかもしれないと思うと、今でも恐怖を感じます」とコメントしている。
駐車場が見渡せる場所でタバコを吸っていたノンプメレロ・ドラミニさん(Nompumelelo Dlamini、23)は、車がスピンするような音を聞いたと証言している。「何が起こっているのか分かりませんでしたが、車が飛んできて、他の2台の車の間に完璧に着地するのを見ました。運転手は車から出てくるとすぐにタバコを吸っていました」と述べており、運転手、助手席にいた人物ともに「怪我はなさそうだった」と話した。
ケープタウン市交通局のケビン・ジェイコブス氏(Kevin Jacobs)によると、事故が発生したのは14時35分で、そして15時23分に事故車は撤去されたとのこと。4台の自動車が巻き込まれたが、負傷者は出ていないことを発表した。
このニュースに対して、「BMWの運転手はたいてい運転がひどい」「BMWとグッチのバッグ、お金はあっても技術は買えない」「アルコールかドラッグを摂取していないか確認すべき」といった声のほか、「完璧な駐車」というコメントもあがっている。
事故を起こした「BMW M2」は、150万ランド(約1320万円)以上で販売されている。ちなみにBMWディーラーの目の前で起きたBMW車による事故に対して、BMW社は「この車は数か月前に販売されたものであるため、詳細を説明することはできない」とし、顧客の個人情報についてはコメントできないと付け加えた。
画像は『News24 「WATCH | ‘I saw a car flying’: BMW motorist smashes into parked vehicles in Cape Town」(Mothushi Thoka/News24)』より
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)