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【新潟の食を世界へ】「新潟ガストロノミーアワード 特別版」40歳以下の若手シェフ30人の中から、SAISONと日本料理 魚幸が大賞を受賞

にいがた経済新聞

「新潟ガストロノミーアワード特別版」記念撮影の様子

公益社団法人新潟県観光協会と一般社団法人ローカル・ガストロノミー協会は3月13日、「新潟ガストロノミーアワード特別版」を開催した。

2023年に初開催となった「新潟ガストロノミー アワード」は、新潟の食の素晴らしさと奥深さを発信するべく、地域の風土、歴史や文化を料理に表現し「ローカル・ガストロノミー」を実践する県内の優れた事業者を表彰するイベント。2年目となる今回は、その特別版として40歳以下の若手シェフに焦点をあて、302件の応募の中から30名を選出した。

同イベントは新潟県観光協会を主体に、総合プロデューサーにはクリエイティブディレクターで編集者の岩佐十良氏。特別審査員長は、美食評論家でコラムニストの中村孝則氏が務める。

大賞は完成度の高さを重視したO-35(35歳以上)の部門で日本料理 魚幸(新潟県燕市)の渡邉雄太氏、将来性を重要視したU‐35(35歳未満)の部門でSAISON(新潟市中央区)のミドルミス怜氏が選ばれた。

その他、「審査員特別賞」と「女性シェフ賞」に1名ずつ、「特別優秀賞」には計6名が選ばれ、それぞれ受賞者にトロフィーが授与された。

今回の受賞者

左から渡邉雄太氏(日本料理 魚幸)、ミドルミス怜氏(SAISON)

特別審査員長の中村氏は総評で、「今回大賞や特別賞に選ばれなかったとしても、30人の中にノミネートされたことを誇りに思ってほしい。今世界で注目されているガストロノミーツーリズムはその土地の食材、習慣、伝統、歴史などによって育まれた食を楽しみ、旅をすること。インバウンドを含め、そうした世界中のフーディや旅行者を感動させるには、ただ美味しいだけでは足りない。新潟県は、若いシェフたちの熱意もクオリティも素晴らしく、底力を感じる。この熱意とそれぞれが持つストーリー性を世界に広げ、一緒に新潟の食文化を盛り上げていきましょう」と話した。

大賞を受賞したSAISONのミドルミス氏と日本料理 魚幸の渡邉氏は、受賞への喜びとともにお店を支えてくれている方への感謝を綴った上で、これからも研鑽を重ね、喜ばれる料理を作っていきたいと語った。

授賞式後は、モデレーターに特別審査員長の中村孝則氏、副審査員長の青田泰明氏が登壇。パネリストは大賞を受賞した2人に、新潟ガストロノミーを支える生産者の1人である宮路農場(新潟県燕市)の宮路敏幸氏が加わり、計5人でトークセッションを行った。

トークセッションの様子

今後のレストランシーンについての意見交換から始まり、大賞受賞者2人の”変化をおそれない姿勢”と”柔軟性”にフォーカスし、現在の飲食店同士の横のつながりや生産者との交流について言及。

青田氏は、「スペイン・バスク自治州のサン・セバスチャンでガストロノミーが広がった背景には、レストラン同士のレシピの共有があった。若手を中心に交流がさかんになり、点ではなく面で活気づいていった事例がある。それは、現在の東京でも同様のことが起こっている。街全体で食の質を向上させるために重要なのは、食文化や地域をみんなで盛り上げていくという意識の共有ではないか。新潟の若手たちにもまさにその変化が現れている。きっと10年後の新潟もこれらの都市のような変化が起こるはず」と話した。

トークセッションの終盤、中村氏は「ガストロノミーを打ち出している地域は他にもたくさんあるが、県と強くタッグを組み、こうしたアワードが開催できる新潟県は素晴らしい。それは、変化に強い若手のポテンシャルにも現れている」と語り、新潟の食文化の発展に強い期待感を示した。

(文・撮影 井高あゆみ)

【関連リンク】
新潟ガストロノミーアワード

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