【ミキティさんのお悩み相談】自分のペースを崩さない夫にイライラ。改心させるには?
タレント・歌手として活躍する藤本美貴さんのYouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」。人気企画である人生相談は、更新のたびネットニュースの記事になるなど、大きな反響を呼んでいます。 そんな配信から生まれた単行本『ミキティ語録 前しか見ない』の発売に合わせ、ママスタセレクトでも読者ママたちのお悩みを募集。ミキティ流に答えていただきました。
お悩み:「娘に早く寝てほしい。自分のペースを崩さない夫にイライラ」
『夫が自分勝手です。3歳の娘がいるのですが、「ママ怖い」と言い、私とは寝たがりません。そのため夫と寝るようになったのですが、夫は自分のペースを崩さず夜遅くまで起きているので、娘も自然と寝るのが遅くなりました。朝の寝起きもすごく悪いです。夫には何度も早く娘と寝るように言うのですが、「じゃあママと寝るようにすればいい」と返してきてまったく話になりません。 こんな自分勝手な夫を改心させるためには、どうすればいいと思いますか? このことばかり考えているので仕事中もイライラ、娘に対しても当たり散らしてしまうことが増えてきました(しげさん)』
ダンナさんに期待するより、まずは自分ができることを考えてみては
──絶対に自分のペースを崩そうとしないダンナさんに、お怒りのようです。
藤本美貴さん(以下、藤本さん):真っ先に思ったのは、娘さんが自分(ママ)と寝てくれるようにはできないのかな、ということ。ここがまず疑問です。いくら「パパがいい!」という子だって、パパと寝られるときもあれば、寝られないときもある。そういうものですよね。「パパとしか寝ない」ということですが、果たして本当にそうなのかなと思います。
──そもそもママが怖がられるようになった理由も気になりますね。
藤本さん:ダンナさんが自分のペースを崩さないことでストレスが溜まるのなら、まずは本当にママが自分と寝られないかどうかをいろいろ試してみるべき。そう思いますね。
──娘さんに当たり散らすことで、悪循環にハマってしまっている気もします。
藤本さん:そうなんですよ。「怖くない」と思ってもらえるように意識して過ごしてみるとか、試せることはいろいろありそうに思えます。
──3歳という年齢なら、まだごまかしもできそうです。
藤本さん:そうそう。“だます”と言っちゃうとアレだけど(笑)。わが家の場合も、パパと寝たいと言うときがありますが、「とーたんは鬼退治に行かなきゃいけないから、ママとベッドで静かに寝よう」と言えば、「わかった」となるので。これくらいの年齢なら、大体はベッドに入ればすぐに寝たりするものだし。言い方はどうとでもできるので、ごまかしごまかしで試せることはいくらでもありそうだと思います。
人にイライラする前に、自分なりのストレス解消法を見つけよう
──ダンナさんが自分勝手で困っているというのは、ママスタでも多い悩みです。このママは「改心させるために」と言っていますが、改心するものでしょうか?
藤本さん:改心……しないでしょうね(笑)。それよりも自分のストレス解消法を見つけるほうが、早い気がします。ダンナさんはすぐにはどうにもならないと思います。じっくり時間をかけて、日々「こうだよね、こうだよね」と言い続けて変わっていくパターンはあるだろうけど。「こうだよね」と言ったからって、急に「よし、じゃあ俺は今日から早く寝るぞ!」と変わるとは思えないですね。そもそも「早く寝かせたい」というのも、このママのこだわりじゃないですか?
──早く寝たほうが娘さんのためになるというのもあるのでしょうが、パパのほうはそう思っていないようですね。
藤本さん:あとはダンナさんと話し合って、「すぐに寝ると思うから、まず一度寝かせてくれない?」とお願いしてみる。「そのあとまた起きればいいじゃん」と。あるいはまず自分でやってみて、「やっぱり私じゃ寝ないから、パパが寝かせてみてくれない?」と頼んでみる。
──「私じゃできないから」というのは、いいですね。頼られたようで、相手もうれしい気分になりそうです。
藤本さん:そうそう。自分はリビングにいて「早く寝かせて!」と言っているだけじゃ、ダンナさんからすればあまりいい気分ではないかなと思います。
―――― (取材後記) ママと一緒に寝れば絵本の読み聞かせをしてもらえるなど、パパとは違うお楽しみを考えてみるのも一案ですね。「人を変えようとするためには時間が必要。自分のストレス解消法を見つけるほうが早い」という回答には、いたく納得させられました。
藤本美貴さんの著書『ミキティ語録 前しか見ない』は、人気YouTubeチャンネル「ハロー!ミキティ」のお悩み相談企画から生まれたたくさんの「語録」を楽しめる1冊。恋愛、仕事、夫婦、子育て、人間関係といったさまざまなお悩みに共感し、ズバズバと答える藤本さんの言葉に背中を押されます。
取材、文・編集部