城壁に響く珠玉の演奏 「ル・ポン音楽祭」開幕
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスターの樫本大進さんが音楽監督を務める「ル・ポン国際音楽祭2025」が27日開幕。初日は上仮屋の赤穂城跡特設会場で野外コンサートが行われ、トップアーティストたちの演奏が城壁に響いた。
赤穂ゆかりの世界的ヴァイオリニストである樫本さんの提案で2007年に始まった音楽祭で、12年からは姫路市との共同開催。一方の市で屋外公演を含む4ステージ、もう一方の市で2ステージを開催するのが通例となっている。
今年は赤穂で屋外公演を行う年に当たり、会場となった赤穂城跡の本丸門に設置されたステージに樫本さんら演奏家が登場。城壁を青くライトアップした照明演出の中、モーツァルトやショスタコーヴィチなど6曲を奏で、演奏が終わるたびに客席から拍手が送られた。
音楽祭は10月4日までで、チケットは完売。9月28日(日)に赤穂市内で行われる入場無料の関連イベントは次のとおり。
▽ほのぼのコンサート(赤穂市民病院アメニティホールで午前11時開演)=兵庫県立芸術文化センターの事業で指揮者の佐渡裕氏が指導する『スーパーキッズ・オーケストラ』の選抜メンバーが出演。ホルスト『セント・ポール組曲より 第1楽章』などを演奏。
▽プリコンサート(赤穂化成ハーモニーホール小ホールで午後1時半開演)=赤穂市ハーモニー弦楽アンサンブル教室、『スーパーキッズ・オーケストラ』選抜メンバー、Trio Sterne(東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校)が出演。