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<老後の不憫な暮らし>食事が「豆腐とサバ缶」だけ?兄亡き後、義姉は親の世話を放棄……?【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

5年前、両親と同居している兄が闘病の末亡くなりました。まだ60代前半でした。妹である私は飛行機でないと行けない距離に住んでいるため、実家の両親のことはこれまで兄夫婦に任せてきました。 私の地元はまだ「長男が同居して親を介護する」という慣習が残っています。両親世代には特にその考え方が色濃いため、兄も自分が老後の面倒をみるつもりでいたようです。しかし口うるさい母とマイペースな義姉は結婚当初から犬猿の仲で、私はよく母から愚痴を聞かされていました。

兄は穏やかな人でした。これまでは母と義姉のあいだに入って、なんとか2人の仲を取り持ってきました。父はといえば昔から面倒なことには我関せずですし、もう90を過ぎています。兄という緩衝材がなくなって、これから実家がどうなってしまうのか私には不安で仕方がありません。しかし私自身が実家に帰って親の面倒をみるという選択肢はなく、見守るしか道はないと思っています。

母は料理上手で、昔は自宅で友人たちに教えていたほどです。もうキッチンには立てなくなりましたが、今でもテレビや新聞で紹介されたご当地グルメを取り寄せたりしています。食に対して貪欲な母は、食べることに無頓着なユミさんに我慢がならないのでしょう。

両親の食事の光景を見て、私は胸が締め付けられました。食事というよりただ「栄養を摂取させられている」かのような様子が不憫でたまらなかったのです。母は器にもこだわっていて、食器棚には全国から集めたお皿がぎっしり並んでいるのに……。私は冷蔵庫から食材を探し、慌てて両親の食事を整えました。帰宅したユミさんに詰め寄ると、驚くような言葉が返ってきました。

私は言葉を失いました。ユミさんがこれほど強い言い方をするのを聞いたのは初めてだったからです。兄が生きているときに比べると、まるで人が変わったようにも感じました。両親の不憫な暮らしをどうにかしなければ……。でもずっと実家にいるわけにもいかず、遠方で暮らす私に何ができるのでしょうか? 私は母と今後について話すことにしました。

しかし施設に入る話を持ち出した途端、母の顔つきが変わります。私の言葉にひたすら「イヤだ」とわめき散らすだけ。急速に老いがすすみ、判断力も衰えてきているのかもしれません。

ユミさんも兄と結婚してから、見ず知らずの土地で義母との関係に悩みながら30年も頑張ってきてくれたのです。自分なりに思うところがあって同居や介護を続けてくれているのかもしれません。私は「また何かあったら連絡してね」と言って実家をあとにするのが精一杯でした。

私はユミさんに介護を丸投げしてきたことを反省しました。母は母で、ユミさんに対して多少なりともひどいことをしてきた心当たりがあるのでしょう。「もしユミさんの恨みで事件にでもなったらどうするの?」私の脅すような言葉は、世間体を気にする母には効いたようです。

実家には今でも、ユミさんが1人で住み続けています。遠方で結婚した私には戻る予定もなく、土地の価値もほぼないような場所。どうしてそこまであの家に執着するのか……ユミさんの気持ちは解せません。ただユミさんがそこまで望むのなら、いずれ彼女に譲ろうかと思っています。


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