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時を経て機能を失ったシャツは、むしろ斬新です。「ウエアハウス」のスタンドカラーシャンブレーシャツ

Dig-it[ディグ・イット]

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「ここ数年、便利で素早いという理由でスマホで仕事をする時間が長くなった。おかげで目の疲れがひどい。夜は老眼の症状も徐々に。ついに始まってしまった」と語る編集・おすぎ村がお届け!

ウエアハウスのスタンドカラー シャンブレーシャツ

軽装になりがちな夏に向けてシャツを新調。もちろん、シャツは何着も持っています。でも、持っているシャツのどれとも似ていないシャツだったので、密かに狙っていました。

そもそもシャンブレーシャツはその淡いブルーがパンツを選ばず合わせやすく、肌触りもドライなので1年を通して着られる万能選手。ワークウエアとして実用的なものが多く、それもシャンブレーシャツの万能たる所以なんですが、このウエアハウスのシャンブレーシャツは武骨さとかワークウエアっぽさとか、ちょっと薄くないですか?

1910年代という時代性だと思うんですが、ワークウエアとドレスウエアの境目が曖昧だったこともあり、私にはややドレッシーに見えるんです。11ミリの小ぶりな削り出しのシェルボタン、背中の細かいダーツ、運針の細かい縫製、シャツが下着を兼ねていた頃のようにやや長めの着丈など、現在では高級ドレスシャツでしか採用されないような豪華な仕様が、それを思わせるんでしょうか。

この旧さゆえのディテールや仕様が、たまらないんですよね。他実用のために開発された懐中時計用のポケットや、左胸の小さなポケットは、現代の実用性など考慮していない。付け替え用の襟なんて探したってそうそう見つからない。そんな潔さにひと目惚れです。

懐中時計が欠かせなかった1910年代の鉄道作業員に向けて作られたシャンブレーシャツ。付け替え可能な襟を装着するためのスタンドカラーのほか、労働者のために開発された希少かつ実用的なディテールが、いま見ると洒脱でリラックスした佇まいに見えるから不思議。2万350円(ウエアハウス東京店 TEL03-5457-7899)

猫目ボタンは、のちのシャンブレーシャツに比べてやや小ぶりな11ミリ。天然のシェルを削り出して作った豪華なボタンだ。

懐中時計を収納するための歪なポケット。繊細な手技でしか再現できない曲線、ドレスシャツと見紛うような細かい運針は見事。

裾にはセルビッジ部分を使ったマチや切り残したカラ環が見える。マチ幅にゆとりを持たせて縫製することで可動性を高めた。

スタンドカラーには付け替え可能な襟を固定するためのボタンホールが備わり、きっと装着されないだろう襟を待っている。

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