1時間の長編落語を初披露!春風亭一蔵が語る落語会の裏側とは?
落語家の春風亭一蔵がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂フライデー ~どうした!?一蔵!』(文化放送・金曜日9〜13時) 3月14日の放送は、パートナーの水谷加奈アナウンサーとともに、9日に開催した『俺が浜松町だ!春風亭一蔵完全独演会in文化放送』についてトークを繰り広げた。
一蔵「3月9日日曜日の独演会では、私と水谷さんで終演後にお客様をお見送りしながら写真撮ったりするという、(同日の別公演に出演した)アンジーと蝶花楼桃花にはない神対応をしました」
水谷(笑)
一蔵「来られなかった方、チケットが買えなかった方がほとんどなので、ご説明いたしますと、まずは開演するちょいと前に、水谷さんが前説で舞台に上がって頂いて。しかも、わたくしの半纏を身に纏ってね。やっぱ勤続35年は違うなという本当に素晴らしい前説で」
水谷(笑)「うるさいな。関係ないでしょう」
一蔵「前座の『春風亭らいち』くんという、春風亭一之輔師匠の5番弟子が舞台に上がったんですけど、そこから結構笑いが来てたんで、もうかなり暖かい雰囲気だなと思って。舞台に上がって一席目、ネタおろしですよ。初めてやった『水谷伝』という、水谷さんの生まれから大学生までの物語を、ちょっと漫談を加えながらの一席。あれ一時間やったんですよ」
水谷「そんなに?」
一蔵「人に注目して漫談を入れていく落語を『地噺』っていうんですけど、やっぱり途中からダレてくるんですよ。だからマックスやっても20分」
水谷「あっ、そういうものなんですね」
一蔵「本当に長くよくできてるもので30分。なのに1時間! もちろん僕のエピソードに近づけて漫談を入れたりなんかしてやったんです。とにかくいらっしゃっているお客さんを2時間以上は楽しませたいって思ってたんで、前半1時間ぐらいやんないと。後半は古典落語をやったんですけど、そんなに長くないんでね。文化放送さんのホールって時計がよく見えるんで「1時間いくな」と思ったら余計なのを削ったりしながらしゃべってたんですけど、最後までお客さんがちゃんとついてきてくれて。途中で、疲れた、まだ漫談かよ、みたいな雰囲気もあった中、あの会場で、あの雰囲気じゃないと『水谷伝』は完成しないなと思いました」
水谷「多分、私のことを全く知らない方もいらっしゃったと思うんですけれども、そういう方でも楽しめる作りになっていたので、噺家さんってすごいなと思いながら聞いてました」
一蔵「いやいや、噺家がすごいんじゃないです。…僕がすごいの」
水谷「いやー!」(笑)
一蔵「噺家が全員できるわけじゃないんで」
水谷「やめなさーい!」(笑)
一蔵「まあ、そんなことないですけど。あの雰囲気だからこそ1時間の『水谷伝』がやらせていただけたんです」
水谷「あれはもう他では披露しないものですね」
一蔵「しないですね」