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歴史ある駅舎、形を変えて次世代へ 東急池上線・千鳥町駅「木になるリニューアル」秋田産の木材を使用した理由とは?

鉄道チャンネル

東急電鉄は「SOCIAL WOOD PROJECT」の一環として、池上線・千鳥町駅のリニューアル工事を進めています。使用する木材には、秋田県産のあきた材も採用。地方の資源を都市で活用する地産都消の取り組みも進める方針です。歴史ある木造の旧駅舎は、形を変えて今後も受け継がれていきます。

同社の「木になるリニューアル」は、これまで池上線の戸越銀座駅・旗の台駅・長原駅で実施されました。

駅舎開業から約100年が経過した今回の千鳥町駅は4駅目で、竣工予定は2026年秋ごろです。同社は「ホーム屋根の建替え・延伸や駅舎内外装および旅客トイレのリニューアルなどにより、安全性・快適性や環境性能の向上を図る」としています。

「木になるリニューアル」

今回のリニューアルは、他の3駅とは少し異なります。戸越銀座駅・旗の台駅・長原駅の3駅では、東京・多摩地区で生育・生産される多摩産材が使用され、地産地消の取り組みが行われてきました。

千鳥町駅では、多摩産材に加えて秋田県産のあきた材も使用されます。では、なぜあきた材が採用されるのでしょうか。

東急と秋田県は、2023年4月に地域社会の活性化や豊かな社会の実現等を目的とした包括連携協定を締結しました。その一環として、あきた材を取り入れることで、地方の木材を都市で活用する地産都消につなげるとしています。

また、ホーム側壁の一部には、秋田県の伝統技術を活かしたアートウォールが設置される計画です。駅の構造材としての役割が終わった後も、分解して再利用できるよう、次の100年を見据えた設計が採用されるといいます。

既存の駅舎に使用されてきた古材は、利用しやすい建材やインテリアグッズなどに加工され、ステーションウッドとして販売されます。同社は、環境に優しい木材をふんだんに使用することで、鉄骨造に比べ建設時のCO2排出量が抑制され、炭素の固定化にも寄与するというメリットがあるとしています。

「木と人が巡る街づくり」

SOCIAL WOOD PROJECT ビジョンマップ

「SOCIAL WOOD PROJECT」とは、東急沿線において木にまつわるさまざまな魅力を知り、参加や応援する機会を提供する取り組みです。「木材活用」「地方創生」「CSV(共創価値創造)の社会実装」「コミュニティ醸成」の4つの軸で展開されます。同社は日常のささやかな行動を通じ、これまで以上に森林資源の循環に貢献できる「木と人が巡る街づくり」の実現を目指すとしています。

(画像:東急電鉄)

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