障害者と青学生ダンスで交流
市内の障害福祉サービス等事業所を利用する130人がこのほど、青山学院大学の吹奏楽愛好会の演奏とダンスを楽しんだ。障害者の中には一般のコンサートに行きづらいために生の音楽に触れる機会が少ない人が多いとされる。こうした課題を解消しようと、市教育委員会と障害者地域作業所等連絡協議会が3年前に取組を始めた。
この日、参加者たちは東京ディズニーリゾートの「ジャンボリミッキー!」や2016年にヒットした「エビカニクス」などの軽快な音楽に合わせて踊った。参加者の鵜飼伸哉さんは「なかなか聞くことができない音楽を聴けてよかった。また演奏を聴き、みんなで踊りたい」と感想を話した。演奏を行った青山学院大学4年生の高木翔慶さんは「普段の演奏の場と違ってダンスがあったり『楽しい』と直接言ってもらえたり笑顔を見れたりするのが嬉しかった」と話す。
演奏後は学生が参加者に「生活の中でこうなったら楽しいと思うこと」などを聞き取る活動も行った。アンケートに自分で記入することが難しい障害者たちが率直な気持ちを市に届ける機会になった。