【意味不明】トンテキ自身がビックリ! 肉めし岡もとの『煮込みトンテキ定食』がガチでウマい!! ただしトンテキではない!
豚肉を意味する「トン」とステーキの「テキ」を掛け合わせた造語、トンテキ。平たく言えば “豚肉のステーキ” のことである。この際「ステーキが由来ならトンテーキじゃないの?」などとは言わないでいただきたい。
それはさておき、この記事でご紹介するのは、おそらく世界初のトンテキ。その名も『煮込みトンテキ』である。トンテキとは何なのか? ステーキとは何なのか? あらゆる概念が変わる問題作と言えよう。
・独自路線
牛丼チェーン店各社が類似メニューでしのぎを削る中、じっくり柔らかく煮込まれた肉と豆腐の「肉めし」で、独自路線を貫く「肉めし岡もと」。その前身は2021年に姿を消した「岡むら屋」である。
その翌年に「肉めし岡もと」として復活して以来「肉カレー」「肉冷し中華」「チャーシューエッグ定食」などを展開してきた岡もとが、2024年8月末より発売を開始した新メニューが『煮込みトンテキ定食』だ。
・意味不明
冒頭でもお伝えした通り、トンテキとは「豚肉のステーキ」のことである。そして言うまでもないが、ステーキは「肉を焼いた料理」のこと。煮込みトンテキとは「揚げ生野菜サラダ」くらい成立していない言葉といえよう。
どうしちまったんだ、岡もと。暑さのせいでおかしくなってしまったのか? 岡もと大好きっ子として、これは確かめねばなるまい……。
・頼んでみた
というわけで、最寄りの「肉めし岡もと」で『煮込みトンテキ定食』をオーダー。価格は1089円であった。さあ、奇想天外な『煮込みトンテキ』の正体を見せてみろ。やって来たのは……
うむ、角煮である。
やはりと言うべきか『煮込みトンテキ』とは豚の角煮、もしくはチャーシューであった。もう日本中の誰が見ても「角煮ですよね?」と言うであろう、そのまんまドストレートな『豚の角煮』でである。
また、味付けもしょう油と砂糖がベースの甘辛い系だったため、ヴィジュアルのみならず「味も豚の角煮」と申し上げて差し支えない。ただ唯一「フライドガーリック」だけが、そこはかとなくトンテキの遺伝子を演出していた。
が、それでも煮込みトンテキはガチウマ! そもそも豚の角煮が激ウマである通り、煮込みトンテキも同様の理由で外すワケがない鉄板メニューと言える。特にとろりとした脂の部分は、得も言われぬウマさであった。
・が、ウマい!
さらに岡もと名物の「煮込み豆腐」もサイドメニューとして超優秀! 肉、豆腐、半熟の目玉焼きをオンザライスすれば、至高の煮込みトンテキ丼が完成する。これが嫌いな男なんていねえよなぁ!?
加えて汁物が「肉すい」だったことはポイントが高い! 野菜は千切りのキャベツが添えられている程度……というところも、ある種の開き直り感があり、個人的には好印象であった。
結果的に『煮込みトンテキ』の概念はよくわからなかったものの、定食としては満足度が高かった岡もとの『煮込みトンテキ定食』。いつかコロッケでも煮込んでしまうのではないか? 岡もとならやりかねない。
参考リンク:肉めし岡もと
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.