食欲が失せて体重減少…。私のつわりは病気じゃない!
現在5歳、3歳、2歳の子どもを子育て中。35歳、ママライターの“にの”です。夫とは社内恋愛でしたが、29歳の時に第1子の妊娠がわかって「おめでた婚」。それを機に退社しました。意外なことに「つわり」は、第1子・第2子では経験がなく、3人目の妊娠で、初めて体験しました。当時は食べても、食べなくても気持ちが悪く、とてもつらい思いをしました。
1人目、2人目はつわりが全くない妊娠
私が1人目を妊娠したのは、29歳の時です。初めての妊娠がわかったとき、私は妊娠に対する知識がありませんでした。そのため、ドラマで見るワンシーンのような「つわり」が、私にも起こるものだと思っていました。
しかし、予想に反して全く起こらず、普通に食事を取ることができ、気分が悪くなることもありませんでした。31歳で2人目を妊娠したときも、1人目と同じように「つわり」と言えるような症状がないまま妊娠期間を過ごしました。
周りのママ友から「おなかがすくと気分が悪くなった」、「揚げ物の匂いで気分が悪くなった」などという経験談を聞いても「本当にそんなことがあるの? 」と信じられないような気持ちでした。
3人目の妊娠! まさかのつわり!?
33歳で3人目の妊娠がわかりました。これまでつわりと無縁だった私でしたが、妊娠4週目ごろから、胃のむかつきを感じ始めたのです。その時は、育児疲れによるストレスかなと軽い気持ちでいました。
しかし、その考えはすぐに覆されました。胃のむかつきは吐き気に変わり、起きているとき以外は常に吐き気を感じるようになりました。おなかがすいているのかと思い、食べてみると吐き気を感じ、食べなくてもやっぱり吐き気を感じるのです。
とうとう食欲が失せてしまい、47kgあった体重は42kgまで減ってしまいました。そして、私のこの急激な体重減は、思わぬ自体を招くことになってしまいました。
つわりの体重減が、まさかの方向に…
妊娠5週目に入ったころ、夫と一緒に勤めていた会社の社長の奥さんに、偶然再会しました。夫と「安定期に入るまで、会社には妊娠を報告しないでおこう」と、話していたので、その時は奥さんに妊娠のことを伝えず、子どもの話などを少しして別れたのです。
しかし、その直後に夫から電話があり「今、社長から電話があって、奥さん病気じゃないのかと心配された」と言われました。急激に痩せた私の姿を見て心配になり、奥さんが社長に連絡したのだと思います。
その後も、私の体調を心配する社長から何度も夫に確認があり、夫は「妻は元気です」と、のらりくらりとした返答をする日々に苦労した様子。安定期に入って正式に妊娠報告をすることができ、夫はようやく社長の詮索から解放されました。今でこそ笑い話ですが、当時は、社長夫婦にかなり心配をかけてしまったようです。
つらいつわり生活を経て、その後3人目は、妊娠40週、身長50cm、体重3171gで元気に生まれてきました。私の中でのつわりは、ドラマのように突然「ウッ…」とトイレに駆け込むイメージ。しかし、3人目にして初めて経験したつわりで、自分の甘い考えを覆されました。社長夫婦に心配をかけてしまったことは、今ならつわりによる体重減の珍事件と思えますが、「周囲に妊娠を伝えるタイミング」について話し合うのも大切だと実感したできごとでした。
[にの*プロフィール]
5歳、3歳、2歳の子育て奮闘中のママライター“にの”です。春に真ん中の子が入園したので、ほっと一息をついている今日この頃。最近は、子どもたちが夢中になっているアニメのキャラクターを覚える日々を送っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。