海洋プラ問題 アートの力で啓発 回収ゴミで海の世界〈横浜市保土ケ谷区〉
アートの力で海洋プラスチック問題に対する意識を高めてもらおうと、横浜の海で回収した流木や廃プラスチックを素材とした作品展がこのほど、市役所で開かれた。
現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」の一環として行われた今回の企画展では、玉川大学の田中敬一デザイン・プロジェクトチームの学生らが手掛けた作品が展示された。
学生らは海上の漂流物を回収する清掃船が集めたごみを素材に海の世界を表現。海底に沈んだ廃タイヤに中に入り込んだヤドカリは再び外に出ることができないことを知らせる作品では、ペットボトルで模したヤドカリがタイヤの中で暮らす様を表した。
学生を指導する田中さんは「アートの力が社会課題に対する問題提起につながればと考え始動したプロジェクト。多くの人に興味を持ってもらい良かった」などと話した。