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東京湾要塞研究家の佐藤さん 「戦跡」に光当てるガイド本 クラファンで支援呼び掛け

タウンニュース

海自横須賀教育隊の敷地内にある地下壕を調査する佐藤さん(左)。終戦間際に基地の地下化を目的に掘られた

東京湾要塞研究家のデビット佐藤(本名=佐藤正弘/三浦市在住)さんが、旧日本軍が三浦半島に築いた砲台や陣地跡などの戦争遺跡(戦跡)を紹介するガイドブックの制作に取り掛かっている。明治初期から太平洋戦争終焉まで70年超の長きにわたる戦争のあゆみを戦跡に焦点を当てて伝えるもの。発行費用の一部を賄うためのクラウドファンディング(CF)もスタートさせた。7月の完成を目指している。

佐藤さんは三浦半島を中心に神奈川県や東京都、千葉県などにある戦跡を独自に調査している在野の研究家。2018年からタウンニュース横須賀・三浦版で「東京湾要塞地帯を行く!」と題した連載を担当しており、これまでに紹介した約80件の戦跡をガイドブック用に加筆修正して写真を中心に平易な言葉で伝える。

三浦半島に点在する戦跡を自分で歩いて見学することを想定しているが、いつでも見ることが可能な場所だけでなく、管理者への確認や申請が必要なもの、中には立ち入りが制限されているケースもあり、見どころと合わせて注意点などを盛り込んでいく。

新たな取材にも着手している。2月には海上自衛隊横須賀教育隊(横須賀市御幸浜)の敷地内にある巨大地下壕を訪れ、本土決戦に備えて掘られた軍事拠点を調査。司令部や軍需物資の格納庫のほか、人間魚雷「回天」の格納庫と思しき場所も

あり、特攻作戦を伝える貴重な資料として取り上げる。

2025年は太平洋戦争終結80年の節目の年。佐藤さんは、これに特別な意味を感じている。「80年という期間は、1868年の明治維新から終戦の1945年まで戦争を繰り返してきた77年間を超えている。私たちは戦争のない平和な時代を永遠に続けていくために、戦争の歴史とそこに至るまでの経緯を学ばなくてはならない」。ガイドブックをその発信ツールとして役立てていく考えだ。

CFの目標額は50万円。支援者への返礼品として完成本の進呈や佐藤さんが案内する戦跡ガイドツアーへの招待などを用意している。CFを通さない直接の応援も募っており、同様のサービスを提供する。

詳細はタウンニュース横須賀支社【電話】046・850・1290。

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