【淑女の御褒美手帖】1階はライブキッチン 2階はカジュアル 2つの空間で国内流通量0.6%以下の国産ラム肉が味わえる『Lambでしょ』(福岡市中央区)
落ち着いたグレーの外壁に、さりげなく描かれたかわいいヒツジの看板が目をひきます。
福岡市中央区赤坂のけやき通りにあるジンギスカンとラムグリルの店『Lamb(ラム)でしょ』。
日本で流通するラム肉のほとんどは輸入肉ですが、『Lambでしょ』では国内流通量が0.6%以下と言われる“国産ラム肉”を中心に厳選したお肉が食べられます。
『西中洲焼肉きらく』(福岡市博多区)の姉妹店として2024年6月6日にオープン。
おいしい国産ラム肉を気軽に食べてほしいと、ラム文化になじみが薄い福岡で新たな挑戦を始めました。
1階は厨房をぐるりと囲むオシャレなカウンター。シェフが調理する様子を目の前で見られる“ライブキッチン”スタイルです。ここではフルアテンドでのコース料理が堪能できます。多彩なラムグリルが充実した「料理長おまかせのコース」(8800円)をいただきました。
1品目は『ふじさん牧場』(山梨県)で育てられた希少な国産羊“ワインラム”を使った「赤身肉のたたき」。外側は炙られて香ばしく、中はレア。ドキドキしながら口の中へ…「あれっ?臭くない??」。クセがないことに驚きます!肉質は柔らかく、さっぱりとした味わい。
しょっぱなからラム肉のイメージがガラリ!期待値がどんどんと高まります。
ちなみに、国産ラム肉は北海道、秋田県、長野県、山梨県、そして大分県の牧場の6カ所から新鮮な状態で仕入れているので、間違いないおいしさです。
続いては、1頭から薄切りで3枚程度しかとれないという希少部位「タン」。世界的に質の高い羊肉を輸出するオーストラリア産のラム肉を使用。
コース料理では、ねぎだれで食べる“薄切り”とオリジナルの塩で食べる“厚切り”の2種類をいただけます。全くクセがなく、柔らかいのに歯切れの良い食感。旨みはしっかりありますが、口の中で後を引かないので、いくらでも食べられます。
期待値が急上昇した状態で登場したメインは、「大草原焼き~香ばしひつじ肉の4種盛り~(ラムチョップ、ランプ、肩ロース、スライス)」。
「ランプ」は、パクチーとスパイスが効いたタレで。程よいレア感で柔らかく、味に深みを感じます。
料理長の大江俊之さんがオススメする部位は「肩ロース」。赤身と脂肪のバランスが絶妙で、肉と脂の旨みを同時に感じられます。白髪ネギと唐辛子を一緒に巻いて醤油ベースのタレにつけてパクリ。全くクセがなく脂身がおいしい!料理長の言う通り、これはマストで食べるべきでしょう。
肉厚の「ラムチョップ」は、店長の西達也さんが20分以上かけて入念にグリルしてくれます。「どこに火を通していくか、見極めながら油をかけていきます」と抜群な焼き加減。素材の良さを引き立たせる丁寧な調理を心がけているそうです。マスタードでいただくラムチョップは、言わずもがなワインとピッタリ。
4種盛りの最後は「ラムスライス」に春菊をたっぷり乗せて焼いていく「大草原焼き」。春菊に染み込んだラムの脂の旨みがスゴイ!お肉と一緒に食べると、またひと味違ったおいしさです。
シメのラムグリルは「飲めるロース on the rice」。万能ネギがたっぷり乗ったロース肉を鉄板へ。広げて焼き目を付けたところでオン・ザ・ライス!しょうゆ漬けした卵の黄身を乗せたら、あとはかき込むだけ!
肉の切り方や産地によって調理法やタレの味を変えているのが『Lanbでしょ』の特長。
一つひとつの味わいが違うので、いくら食べても飽きないコース料理のすばらしさを実感できます。ラム肉好きはもちろん、初心者にこそオススメです。
2階へ上がると1階の雰囲気とガラリと変わってカジュアルな空間。
こちらではラム肉のジンギスカンが楽しめます。「ジンギスカンセット」はオーストラリア産ラム肉のランプを使用しています。
ビタミンが豊富で美容・健康によいと注目されるラム肉。デートや記念日、接待には1階のコース料理、家族連れや友達同士で2階のジンギスカン。クセがないのでお子さんのラム肉デビュー戦にも最適です。 ※コース料理は1階のみ
『Lambでしょ 福岡けやき通り店』
福岡市中央区警固2-17-21けやき通り
月~金曜 17:00~24:00
土曜 11:00~15:00、17:00~24:00
日曜 11:00~15:00、17:00~23:00
Instagram@lamb_desho