interview 平松廣司 商議所会頭×駒林和 商議所青年部会長 「若い発想で自由に企画」
「若い発想で自由に企画」「まちづくりの楽しさ示す」
──「産業フェス」は今年で3年目を迎える横須賀商工会議所の一大イベントです。
平松横須賀市が開催していた「産業まつり」を引き継ぐ形でスタートし、昨年は約4千人の来場がありました。「商工会議所による文化祭!」をスローガンに、地域の事業者の商品やサービスのPRの場を設けるとともに、市民が交流を深める機会となることを目指しています。地域の活力を高めるためには、その土地に暮らす人の参加意識や一体感が不可欠です。商議所は地元の経済を支える個人事業主や中小企業の経営支援を主な役割としていますが、地域全体を元気にすることも使命だと考えています。そのための事業を数多く打ち出しており、産業フェスを通じて商議所の活動を知ってもらいたいと思っています。
駒林今年は5千人の集客が目標です。横須賀市が目指しているまちづくりの方向性や新しい可能性を取り入れながら企画しています。上地克明市長が「音楽のまち」を掲げていますが、それを具現化するようなイベントが先ごろ三笠公園でありました。横須賀出身のミュージシャン、RUEEDさんが主宰したレゲエ祭です。2日間で4万2千人の来場があり、音楽を通じた集客や多世代交流の姿を示してくれました。そうした機運を私たちも後押ししたいと考えており、RUEEDさんを迎えてライブを行います。
──若い世代が力を発揮する場所なのですね。
平松産業フェスの企画立案と運営は商議所青年部が主導しています。毎年パワーアップしており、横須賀の経済を託していく若い経営者の皆さんの新しい発想でまちを動かして欲しいと願っています。仲間と力を合わせて一つのプロジェクトを成し遂げることで、多くの気づきや学びが得られるはずです。横須賀に楽しい場があること。これを次世代の子どもたちに体感してもらうことも大切です。
駒林産業フェスを商議所青年部の”看板事業”に位置付けたいと考えています。これだけの規模のイベントを運営するには、多くの人の協力が欠かせません。実現に向けた関係調整が必要であり、主体的に係わることで多くの学びがあります。企画力を鍛えるトレーニングにもなっています。ここで得た経験や人脈が本業の発展や成長にもつながると確信しています。だからこそ今回の産業フェスを成功させたい。まちづくりに関わる楽しさを示したいですね。