阿漕浦海岸での投げ釣りで20cm筆頭にキス80匹【三重】場所ムラは足で攻略
5月30日、三重県津市の阿漕浦海岸へ釣行した。当日は小潮で、満潮は午前10時14分、干潮は午前4時50分。時間帯としては悪くない。現地には午前4時30分に到着。数年間行っていた防潮堤の工事は終了したようで、砂浜に刺さっていた矢板がなくなっていた。
阿漕浦海岸で投げキス
取りあえず、御殿場荘の前から探ってみようと思う。後方から弱い風が吹いているので波気はなく、静かな海だった。
今回のタックルは、サオ・D社サンダウナーCPプロト405の35号、リールS社キススペシャルCE、ミチイトPEライン0.5号、半遊動テンビン(自作)でオモリは25~27号、砂ズリ1.5号、ハリG社競技キスSP5号の12本バリ仕掛け、ハリスフロロカーボンライン0.8号、エサはイシゴカイを使用。
12本バリ仕掛けにエサを付け、第1投は4色(1色は25m)に投入。仕掛けがなじんだところで探り始めると、すぐに小さなアタリが出た。キスはいるが型が小さい。2色に入った辺りで回収するとピンギスが4匹掛かってきた。キスは潮の動きに敏感なので潮が止まると極端にエサを追わなくなるが、小型は別で頻繁にアタってくる。
2投目は5色半へ投入、探り始めると4.5色近辺で少し良いアタリが出た。そのまま探り続け、アマモがある2色半ほど残して回収するとキスが2匹掛かってきた。まあまあのサイズだ。
3投目は6色出し切りまで投入する。5色の真ん中ごろになってようやくアタリが出た。遠くにはいないようだ。やはりアマモに近い所にキスはいる。3色ほど残して回収すると、波打ち際に現れたのは良型を含めたキス3連。少し潮が動き始めたようだ。
場所ムラがある
その後、キスのいる距離を意識して順調に釣果を増やしたが、追い食いする感じはなく、数を付けるのは時間がかかりそう。時間の経過とともにアタリは少なくなり小型が増えたので、少し北寄りに移動した。
移動後、5色出し切り近辺へ投入。やはり4.5色近辺で鮮明なアタリが伝わってきた。時期的に早いのか、サイズのわりにサオ先に伝わるアタリは弱い。20cm級になるとサオをひったくるようなアタリが出るが、そこまでの引きはない。
しばらくして東の風が吹き始めると波気が出てきた。波が出るとキスの警戒心が弱くなるのでサイズが期待できそうだ。4.5色近辺を念入りに探ると良型が出るようになった。アマモはなかったので手前まで探ってみたが、4色より手前ではアタらなかった。
本命80匹キャッチ
正午を回ったころから風が強くなったため、アタリは続いていたが納竿した。釣果は20cmを頭に80匹だった。阿漕浦海岸にもキスはかなり入ってきている。まだ小型も多いが、日がたつにつれ良型が多くなるだろう。場所ムラがあるようなので歩きながら探したい。
遠浅のため海底の状態を確認しにくいが、海水浴場寄りはアマモの層が若干あるようだ。釣りには支障がないと思うが、気になる人は少し太めのラインを使いたい。また、浜は遠浅で東に向いているため、東からの風が強い日は荒れやすいので避けた方が無難だろう。
なお、公営の無料駐車場は一部の人の素行の悪さが原因で閉鎖されたようだ。常時利用できるのはトイレの場所しかないので、ゆっくり出て海の家の有料駐車場を利用しよう。事故のないよう気をつけ、自分で出したゴミは必ず持ち帰ろう。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年6月28日号に掲載された記事を再編集したものになります。