「救急車の適正利用を」 町田署が呼びかけ
町田消防署は近年増加傾向にある救急要請に対して、救急車の適正利用を呼びかけている。
34秒に1回
東京消防庁によると、救急出動件数は令和3年以降急増しており、令和5年中において同庁管内では34秒に1回の割合に値する91万超の出場があったという。
東京消防庁管内では令和6年4月1日時点で274台の救急車を保有しているものの、救急出動が増加すると、待機する車が少なくなってしまったり、現場から遠い場所から出動することになり救急車の到着が遅くなってしまう可能性が高まることが指摘されている。
毎年増加
町田消防署の黒崎清貴署長は「救急車の出場は毎年増えており需要の多さを感じる一方で、タクシー代わりのように利用をする事例も多く見受けられるのが現状。生命の危機がある人のもとに早く、確実に向かうためにも、適正利用をお願いしたい」と呼びかけている。
迷ったときは#7119へ
東京消防庁は、消防車を呼ぶべきか判断に迷った際には、救急相談センター「#7119」への連絡を推奨している=写真=。
医師や看護師、救急隊経験者等の職員が対応しており、症状に基づいた緊急性の有無に関するアドバイス、受診の必要性や医療機関の案内などを行っている(24時間年中無休)。また、病気やけがをした際は東京版救急受診ガイドの活用も勧めている。ガイドは東京消防庁HPで閲覧可。