田園調布学園大と川崎市 教員養成で連携協定
田園調布学園大学(麻生区東百合丘)と川崎市教育委員会は2月5日、包括連携に関する協定を締結した。相互の有する教育資源を活用し、地域に根ざした質の高い市立学校教員の養成を図る。
連携・協力事項は「大学の教育課程及び教員養成課程等の充実」「高校生等を対象とした多様な学びの機会の提供」「市立学校の教育活動への参画・支援」などに関する7項目。福祉や保育、教育分野の人材を育成する同大は今年4月、従来の幼稚園教諭・保育士の養成に加え、小学校教諭一種免許状を取得できる子ども教育学部子ども教育学科を開設する。協定締結により同大の学生が市内の教育現場で実習や参観をしたり、市が職員や教員を大学へ講師として派遣したりするなどの取り組みが想定される。
5日、市役所で行われた調印式には同大の生田久美子学長、米山光儀、安村清美両副学長、市の小田嶋満教育長、池之上健一教育次長らが出席し、協定内容を確認。小田嶋教育長は「川崎の教育を担う教員を川崎市にある大学と連携して育てていけるということは大きな意味があり価値がある」と期待を込め、生田学長は「川崎市と密な関係を持つことで良い教育を市民の皆さまに提供できる」と展望を述べた。