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サイモン・スティーヴンスの衝撃作『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』をダブルビルで上演 演出は桐山知也、出演者は亀田佳明、竹下景子ら

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(上段左から)亀田佳明、土井ケイト、岡本玲、sara、田中亨(下段左から)古谷陸、加茂智里、森永友基、斉藤淳、吉見一豊、竹下景子

2025年2月~3月、シアタートラムで上演される『ポルノグラフィ PORNOGRAPHY/レイジ RAGE』の出演者が決定した。

世田谷パブリックシアターでは、2025年2月~3月にシアタートラムで、イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスの2作品『ポルノグラフィ』『レイジ』を、同じ出演者による同時上演のスタイルで、桐山知也の演出のもと挑む。

サイモン・スティーヴンスは、20年間に約30本もの戯曲執筆や、リリック・シアターのアーティスティック・アソシエイト及びロイヤル・コートのアソシエイト・プレイライトを務めるなど、イギリス演劇界を担う劇作家の一人。小説『夜中に犬に起こった奇妙な事件』の舞台化ではローレンス・オリヴィエ賞とトニー賞を受賞するなど、その執筆力は高く評価されている。

『ポルノグラフィ』は、演出の桐山が2021年にKAAT神奈川芸術劇場でリーディング公演として上演し、好評を博した作品だが、今回、世田谷パブリックシアターの主催公演として『レイジ』と共に、サイモン・スティーヴンス作品のダブルビルとして、新たに演出し上演する。

『ポルノグラフィ』は、五輪開催決定に沸くロンドンを舞台に、2005年7月に発生した地下鉄・バス連続爆破テロ事件を題材に書かれた作品。被害者やその周辺の人々・実行犯など様々な人々の日常生活を、7つのオムニバス形式で描き出す。『レイジ』は2016年にハンブルグにて初演。2015年から16年へと移り変わるイギリスの都市の混沌とした大晦日の模様を捉えた、ジョエル・グッドマン撮影の写真から想を得た群像劇だ。

注目の出演者は、舞台『タージマハルの衛兵』、『ガラスの動物園』で第54回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞し、世田谷パブリックシアターでは『岸 リトラル』、『森 フォレ』で鮮烈な印象を残し、NHK連続テレビ小説『らんまん』では野宮朔太郎役で話題になるなど、舞台・ドラマで目覚ましい活躍をしている亀田佳明。

映画『学校』で第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞、舞台『まるは食堂2024』、『Silent Sky』、ドラマ『おかえりモネ』など、映画・舞台・TVで数多くの作品に出演し続けている竹下景子。

蜷川幸雄主宰のさいたまネクスト・シアター第一期生として初舞台を踏み、世田谷パブリックシアター『チック』では個性的な少女を演じ、『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』で第20回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した土井ケイト。

第37回『高崎映画祭』で最優秀主演俳優賞を受賞し、舞台では世田谷パブリックシアターでの『熱帯樹』、『森 フォレ』で清新な魅力を発し、最近では『Come Blow Your Horn~ボクの独立宣言~』やドラマ『虎に翼』等にも出演、映画『茶飲友達』では主演を務めるなど、多方面で存在感を増す岡本玲。

舞台『オセロー』でオセローの妻、デズデモーナという難役に挑み、ミュージカル『ドリームガールズ』や『イン・ザ・ハイツ』などのミュージカルや舞台に出演するsara。

舞台『あつい胸さわぎ』、『ロミオとジュリエット』、『パートタイマー・秋子』、『デカローグ』、『Touching the Void タッチング・ザ・ヴォイド』、ドラマ『スカーレット』など、若手ながら繊細かつ的確な表現で注目作への出演が続く田中亨。

2019年に青年座に入団し、舞台『美しきものの伝説』、『ウィングレス翼を持たぬ天使』、『ケエツブロウよ~伊藤野枝ただいま帰省中』などの作品で活躍中の古谷陸。

森新太郎演出の舞台『メディア/イアソン』(世田谷パブリックシアター)、藤田俊太郎演出『リア王の悲劇』、ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』などに出演している加茂智里。

舞台では世田谷パブリックシアターでの『子午線の祀り』、『ハムレット』をはじめ、『萬斎のDENGEIラボVol.2「平家物語」』など野村萬斎演出の舞台に多数出演している森永友基。

読売演劇大賞2023年上半期男優部門ベスト5に選ばれ、舞台『スターリン』『野がも』、第96回アカデミー賞視覚効果賞を受賞した映画『ゴジラ-1.0』など、舞台・映画と多くの作品に出演している斉藤淳。

世田谷パブリックシアターでは『子午線の祀り』に出演、その他舞台『剥愛』、映画『シャイロックの子供たち』、ドラマ『鎌倉殿の13人』などバイプレイヤーとして多数の作品に出演する吉見一豊という、個性的で魅力溢れる11名のキャストが集結した。

演出:桐山知也 コメント

まずは、サイモン・スティーヴンスの全く手触りの違う2作品を休憩を挟んで一挙に上演するという挑発的な企みに参加してくださるとても勇敢な出演者の皆さんに感謝を!こうして改めて見てみると、これまでどの作品でも見ることがなかったようなちょっと不思議な顔ぶれとなりました。でも、その不思議な、思い切って言うならその奇妙さこそが、この世界なのだと改めて実感しています。様々な方法で”個”或いは”孤”を描きながらも、ぼくたちを取り巻くこの世界全体を描くサイモン・スティーヴンスの作品そのものでもあります。そんな皆さんと作品創りができること、頼もしく、嬉しく、稽古が始まるのが待ち遠しいです。観客の皆さんにも、この出演者全員で描く世界をご覧頂ければ幸いです。

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