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大井川沖のSLJ・タイラバ釣行でマダイにシロアマダイにオオモンハタと多彩【光奏丸】

TSURINEWS

タイラバで仕留めた3.9kgのマダイ(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

7月中旬、梅雨明け間近の猛暑の中、静岡県清水の遊漁船「光奏丸」で大井川沖にてSLJ(スーパーライトジギング)とタイラバを楽しんだ。水潮や土砂濁りの影響を避けつつ、豊富な魚種を狙い、特に30cm超のマアジや3.9kgのマダイなど、多彩な釣果を得ることができた。

灼熱の大井川沖でSLJ&タイラバ釣行

今年も早7月、梅雨明け前だが盛夏のような猛暑が連日続いている。しとしと雨が降り続く以前のような梅雨空の日々が減り、まとまった雨量の雨がドッと降り、のちじめじめとした高温多湿な暑さの日差し……。昨今の梅雨時期の特徴だ。

そんな昨今の梅雨の合間を縫って、清水の遊漁船”光奏丸”のタイラバ便にSLJも交えて便乗させていただき、夏の多彩な魚種を狙ってみた。

当日の海況

7月14日:小潮 干潮5:03 満潮11:42

前日夜半より雨のち曇りの予報。折戸マリーナに、5時少し前に到着。夜半に降った雨も上がりスッキリとまではいかないが、薄い雲の隙間より所々晴れ空が覗いている。

荷物を積み込み、出船準備を終えたのち光奏丸は桟橋をゆっくり後にした。

出船時点での海の様子(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

当日のメインタックル

SLJ用

・ロッド:ゼスタ スクランブルS63UL-FS
・リール:ルビアスLT3000
・ライン:PEライン1号
・リーダー:フロロカーボン5号

タイラバ用

・ロッド:レジットデザインスクアッド SKC63SUL
・リール:グラップラーCT
・ライン:PEライン1号
・リーダー:フロロカーボン4号

・ルアー:ダイワサムライジグ40g ジャッカルビンビンスイッチTG45g 他

当日のメインタックル(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

直近の大雨による影響

静岡県中部地区は、安倍川、大井川などの大規模河川が隣接しているために、纏まった雨が降ると海が激変する。

当日も前週中以降の大雨により、水潮&土砂濁りの影響が広範囲に広がっていた。

船長は近場のポイントをスルーし、水潮と水潮の間の良い潮が残っている大井川沖の海域に舵を切った。

潮の境目を攻める(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

好調な大アジを狙ってまずはSLJ

暫くのクルーズの後、最初のポイントに到着。水深は約40m。同船者は、タイラバとテンヤの方たち。思い思いのスタイルでスタートフィッシング。

自分は潮止まり直後と言うこともあり、好調な大アジを狙ってSLJから開始。魚探で上ずった反応が確認できないため、潮が効きだすまでボトムまでジグを落としてアプローチ。

フラッシング効果を期待し、サムライジグ40gのメタルシルバーベースのケイムラカラーをチョイス。ボトムタッチ後、ジグカラーを最大限に活かしバイトを誘うため、細かいピッチで明滅させることを意識したロッド操作を心掛けると、イメージ通りのヒット。大型のアジ特有の、トルクフルな走りを楽しむ。

細身のフルソリッドブランクスのロッドの曲がりは、いつ見ても美しい。不意の大型魚にもロッド自体のリフトパワーがあるので、安心してファイトができる。
これからこの釣りを始める方には、フルソリッドのロッドをぜひおすすめしたい。上がってきたのは、30cm後半のマアジだった。

アジが好調だった
(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

大アジとサバがダブルヒット

その後も暫く、良形のマアジの引きを楽しむ。一際トルクのあるアタリと思ったら、大アジとサバのダブルヒット。水質の良い、この海域に魚も集結している様子。
続いて、40cmオーバーの青アジも混ざる。

一般的にはマアジの方が喜ばれるが船長いわく、調理法次第では青アジの方が抜群に美味との事。サバも、この時期はゴマサバの方が油の乗った個体が多く、マサバよりも断然美味。

その後も順調にアジを追加していき、タイラバの若いお客さんにもお裾分け。

アジとサバのダブルヒット(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

タイラバに移行しマダイをキャッチ

SLJを十二分に堪能したため、下げ止まり直前の時合のタイミングでタイラバに移行。ビンビンスイッチTGの45gを結ぶ。

筆者の場合、メタルジグも同様に潮の流れなどを見て投入角度を調整しながら、おまつりしない程度(これ重要)の軽いウェイトの物を選ぶようにしている。

特にタイラバ系はタングステン素材にてシルエットも抑え(高価なためフグが確認される時の投入は控えめに……)魚に違和感をなるべく与えないように心掛ける。

どこのポイントもそうなのだが、魚のルアーへのスレが加速している中、シルエットの差は如実に出てくる気がしてならない。ルアーの波動も同様。もちろん、魚の活性次第ではこの限りではないのだが。

そして、投入一投目で狙い通り強烈なバイト。トルクフルな首振り。ドラグが出る。かなり慎重に寄せてランディング成功。3.9㎏のマダイをゲット。思い通りに事が運び、小さくガッツポーズした。

3.9kgのマダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

ゲストも釣れる

引き続き、良い潮~濁り潮の境を何度も流し直し、同じ海域を責める。良い潮側で、シロアマダイを追加。

シロアマダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

ダメ元で濁り潮側に落としてみる。ボトムタッチ後、巻き上げすぐにバイト。
良形のオオモンハタだった。

濁り潮の中でオオモンハタを手中(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

そろそろ潮止まりが近い。最後にSLJに戻し、アジを追加したい。が、時既に遅し。大エソのヒットタイム突入により、地合い終了。

タイラバを丸のみにされ、ラインブレイクなんて人も。落ちがついて?沖上がりとなった。予報とは裏腹に、すっかり夏空が広がっていた。

沖上がり時にはスッキリ夏空に(提供:TSURINEWSライター・山口悟)

今後の展望

7/18現在、東海地方の梅雨明けが発表され、大雨による水潮も徐々に落ち着きつつある。シイラ、ソウダの回遊魚たちも頻繁に見られ、夏の海らしくなってきた。夜間のタチウオも日ムラこそあるが、数釣りできている。

潮の動き次第ではあるが、今後もバラエティーに富んだ魚種が相手をしてくれるであろう。

<山口悟/TSURINEWSライター>

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