村尾信尚「石川県の豪雨災害の復興にはまずは予備費で。足らなければ並行して補正予算の編成にかかるべき」
正月の大地震の復興もままならないまま、今度は豪雨被害を受けてしまった石川県。9月24日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が早期復興するためにはどうすべきかを語った。
邦丸「立憲民主党の新代表に選ばれた野田佳彦さんは『予備費ではなく早期に補正予算を組んで復興にあたるべき』と言っています。この件について村尾さん、いかがですか?」
村尾「問題はどれくらいの金額を出すかで、それが現行の予備費の枠内であれば手続きは予備費の方が補正予算に比べて格段に楽です。スピーディーに動くのであれば私は予備費で構わないと思います。ただ予備費には上限があるので、そこを超えるようであれば補正予算で対応する。補正予算は政府が予算を組んで国会が承認しないとお金を使うことができませんから、そういう意味では予備費で対応してみる。足らなければ同時並行的に財務省中心に補正予算の編成にかかるということだと思います。私も被災地には何度も足を運び、取材しましたし、私なりに色々考えはあるんですけど、税金でできること、民間企業の皆さんでできること、それから市民、特に石川県以外に住む私たちにできることがあるんですね。だから役割を決めて短期、中期、長期に分けて動くべきです。言うなれば“災害マトリクス”。“誰が”“いつ”“どういう役割分担をするのか”これを考えて動くことが大事です」