6機関が合同訓練 テロに備え連携深める バスジャック犯を制圧
バスジャックによって多数の負傷者が発生したという想定のテロ対策訓練が3月1日、瀬谷駅北口交通広場で開かれた。警察や消防を始めとする6機関が有事の対応や連携を確認した。
神奈川中央交通東(株)、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、瀬谷警察署、瀬谷区役所、瀬谷消防団、瀬谷消防署による合同訓練。包丁を振りかざした男がバス車内で暴れていると、通報で駆けつけた警察官が防護盾やさすまたを用いて制圧した。犯人が投げた可燃性の液体によって発生した車両火災は、消防隊による放水で鎮火。緊急・重症度に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」も行われ、重症者らはYMAT(横浜救急医療チーム)による救命活動を受けた。
講評で瀬谷警察署の吉田明弘署長は「組織に属さず、単独でテロ行為を行う凶悪犯も存在する。あらゆる事態を想定したい」とあいさつ。瀬谷消防署の細川直樹署長は2年後のGREEN×EXPO2027に触れて、「市や県も安全対策を講じるが、まずは地元の関係機関の連携が強固になることで街が守られる」と、合同訓練の継続に意欲を見せていた。