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元清水エスパルスの村松大輔さん(藤枝東高出身)が某有名企業の“オフェンシブ”な営業マンに!持ち前のハードワークで奮闘中!

アットエス

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、元清水エスパルス選手でロンドン五輪出場、現在は静岡県内の某有名企業で営業マンとして活躍する村松大輔さんをお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2025年2月18日放送)

ヒデ:この「某有名企業」がめちゃくちゃ気になりますけども。どうやらスタッフが急遽お電話して、無理は承知で駄目もとで「出てくれませんか?」って言ったら、食い気味で「いいですよ!」って…。

村松:食い気味ではないですね…(笑)

鬼頭:村松さんのプロフィールです。1989年生まれ、焼津市出身で現在35歳。藤枝東高では第86回全国高校サッカー選手権で河井陽介選手(カターレ富山)、藤田息吹選手(ファジアーノ岡山)らとともに全国高校選手権の準優勝に貢献。大会優秀選手にも選ばれています。この年は流通経済大柏高が優勝した年ですね。

高校卒業後の2008年、JFLのホンダFCに加入し、翌年湘南ベルマーレに移籍してプロ入り。2011年に清水エスパルスに加入し、12年のロンドン五輪代表に選出。2019年に現役引退し、現在は会社員としてご活躍しています。

ヒデ:会社員だもんね。違和感なくやってますか?

村松:パソコンとか苦手です(笑)

ヒデ:僕もそうです。全く違うジャンル、世界じゃない。戸惑いもやっぱりありましたよね?

村松:正直、最初はかなりありましたね。でも、会社員に憧れているところもあったので。

ヒデ:どういったところに?

村松:プロの世界は本当に厳しくて来年の契約がなくなれば、ご飯も食べられない。会社員はある程度結果を残していけば、来年の給料も一応保証はされています。

ヒデ:でもやってみたら大変だったと…。よく企業戦士って言いますが、会社の方も大変だなと思っちゃう。僕は(会社員を)尊敬するんです。

サッカー始めたきっかけは?

鬼頭:サッカーを始めたきっかけは?

村松:焼津市はそこまでサッカーが盛んではなかったんですが、祖父母の家が藤枝東高の近くにありました。幼少期は祖父母の家にいることが多かったので、幼稚園ぐらいから自然とサッカーに。

ヒデ:やっぱり早い。私は小学校3年生です。これが静岡なんですよ。当たり前のように道端にサッカーボールが転がってるでしょ?

村松:ないです(笑)

鬼頭:お兄ちゃんがいたとか?

村松:私のおじが元藤枝東高サッカー部キャプテンでした。静岡県のサッカー協会の技術委員長もやっていました。

鬼頭:遺伝子というか繋がりがあるんですね。

中学時代、選抜とは無縁だった

藤枝東高時代、全国高校サッカー選手権決勝で相手と競り合う村松さん(2)=2008年1月


ヒデ:藤枝東で全国準優勝して、そこから最終的にプロになるまで、道のりは長かったですか?

村松:中学生の頃は県選抜とは全然無縁の選手でした。選抜チームとか全然入ってなくて…。

ヒデ:僕は普通にずっと県で選ばれてました。プロになった選手でも、ずっと日の目を見なかった時代があったって考えると、子どもたちにめちゃくちゃ勇気を与えると思います。なかなか選ばれない中、やめようと思わなかった?

村松:中学の時に僕の仲の良い友達が選抜に入って、僕だけ落ちちゃったこともありました。何回泣いたか分からないぐらいです。

ヒデ:でも諦めずにやってたら高校では優秀選手に選ばれました。最初は社会人チームのホンダに行きましたけど、そのままプロっていう道はなかったですか?

村松:夏前ぐらいからホンダにもう入ることが決まっていました。ちょうど自分の調子が上がってきたのが3年生の高校サッカー選手権の冬だったんですよ。

ヒデ:ギリギリですね。ホンダでは半分働いて、半分サッカー?

村松:午前中は工場で働いて、午後からサッカーの練習をしていました。

ヒデ:戸惑いはありましたか?仲間はプロに行ってますよね?

村松:そうですね。高校出て何もわからない中での工場勤務だったので、当時はちょっと、勤務態度もあんまりよろしくなかったと思います(笑)

ヒデ:僕の場合、僕は大学を選んで、同級生は今の柏レイソル(当時は日立)に就職したんですよ。そしたら日産の180SXに乗って迎えに来たんですよ。俺、原付でした。うわ~、羨ましいと思ったんすよ。JリーガーとJFL選手の違い。それがバネになったんですか?

村松:当時ホンダに入りながらU-19日本代表に選ばれていたので、周りはみんなプロなんですよね。そういう話を聞くと、もうちょっと上を目指した方がいいんじゃないかっていう気持ちがありましたね。

祖父母を思って湘南ベルマーレに加入

鬼頭:ホンダFCからまず湘南ベルマーレに。まず声が掛かったのがベルマーレだったんですか?

村松:J2の5チームぐらいはオファーをいただいていました。本当は九州のチームに決まりかけていました。でも、湘南であれば静岡からも近いですし、私に初めてサッカーを教えてくれた祖父母が応援に行きやすいと思って、急遽湘南ベルマーレに入団しました。

ヒデ:そこから2011年に清水エスパルスに加入。

村松:幼い頃から両親にエスパルスの試合に連れて行ってもらっていたので、絶対自分もここでやりたいと。

清水時代の村松さん=2012年7月


鬼頭:決まった時はニヤつきました?

村松:プレッシャーの方が大きかったですね。清水エスパルスには当時小野伸二さんや高原直泰さんが在籍していたので、緊張感は練習からかなりありました。

ヒデ:でも翌年にはレギュラーを獲得。

村松:当時のゴトビ監督が僕の適性を見抜いてくれたのかなっていうのはありますね。

悔しかったロンドン五輪

ヒデ:そのままオリンピックメンバーに選ばれました。最後悔しい形で終わった大会(4位)でしたが、振り返るとどんな大会でしたか?

村松:私はロンドン五輪では1試合しか出場できませんでした。自分にとっては悔しい大会でした。

選手村に小さなジムがあって、各国の陸上やバスケットボールの選手がめちゃくちゃストイックに朝からトレーニングしているのを見て、「日の丸を背負ってる以上、自分もここでは勝ちたい」っていう気持ちで、誰よりも朝早く行ってトレーニングしてましたね。

ヒデ:物静かで、しっかりと話される方ですけど、内に秘めたる炎がすごいね。

ロンドン五輪代表に選出され、会見する村松さん=2012年7月

営業ではオフェンシブ!?

鬼頭:社会人チームからJリーガーになった、しかも五輪代表になった。いつも「努力の人」っていう話になるんですよね。

ヒデ:いわゆる雑草魂みたいな。そういう人が最終的に特別大きな一輪を咲かすと思うんです。雑草魂って大事だなと。現職では活かされてますか?

村松:かなり活かされています。営業なんですが、粘り強くやっていかないと数字って上がってこなくて…。

ヒデ:もうマンツーマンですよね。絶対抜かせませんよって。

鬼頭:怖いな~、村松営業マン(笑)

村松:営業ではかなりオフェンシブです(笑)

ヒデ:アディショナルタイムギリギリまでやりますよね。

村松:そうです(笑)

ヒデ:エレベーターが閉まる瞬間までがチャンスとか言いますからね。最後まで頭を下げてたら、人としてそいつに何かしてあげようと思いますもん。

村松:現役の時から自分に厳しいほうだったので、仕事でもやっぱり自分には厳しいです。

ヒデ:俺、真逆ですよ。しゃべらないでギャラもらえたらなとか、ずっと考えてます。

鬼頭:ノーコメントで…(笑)

引退後はサッカーをしてる?

ヒデ:ちなみに今はボール蹴ったりしてるんですか?

村松:現役をやめてから本気でサッカーしたってことはあんまりないです。一応当社にサッカー部があって、入社した時にテクニカルアドバイザーという席がありました。でも、平日フルタイムで仕事をして、土曜日に練習して、日曜日に試合となると…。

僕が社会人がいいなと思った理由が週休2日だったんです。僕がテクニカルアドバイザーとしてサッカー部に携わると、あんまり現役時代と変わらないなって。

ヒデ:お前蹴れよっていう話もあるだろうしね。

村松:それもありましたね。

やっぱりサッカーは面白い

ヒデ:現役をやめてから、サッカー好きになってません?

村松:現役の時はサッカーはほとんど見なかったんですよ。今見てると面白いですね。

ヒデ:僕も若手の頃なんか、M1とかキングオブコントとか誰が見てやるか、同業者の誰が笑ってやるか、なんて思ってたんですけど、年齢を重ねてきて楽しいものだなと思えるようになりました。俯瞰で見られると、もっとこうできたなって思うこともあります。

村松:それはありますね。

鬼頭:ホンダが好きな方からメッセージが来ています。「村松さんの久々の声、いいですね。落ち着いた感じは変わってなくて、ホンダファンの一員として誇りです。今年からホンダFCの監督が同じボランチで活躍をしていた糸数昌太さんになります。村松さんからエールをぜひ」

村松:僕がホンダに入った時に一番面倒を見てくれたのが糸数さんだったので、1度試合を見に行きたいですね。

セカンドキャリアもハードワーク

ヒデ:現時点で村松さんの目標って何なんすか?

村松:結果にこだわって仕事をしているので、結果をどんどん出していって、役職が上に…。

ヒデ:そういう志を持ってないと困りますよね?社長目指してるでしょ?

村松:…あ、はい!

ヒデ:村松さんの人生、我々もみんな楽しみですね。何をしてくれるか。僕はサッカーボールを蹴らなくなりましたけど、サッカーに携わる仕事をしています。会社員であるにせよ、村松さんにはサッカーを通じて社会貢献していただけたらなって思います。

村松:どのように関わっていけるかがなかなか難しくて、今模索してる状況ですね。

鬼頭:最後に皆さんにメッセージを。

村松:現役時代は応援、本当にありがとうございました。セカンドキャリアもかなり大変でもがき苦しんでいますけど、ぜひセカンドキャリアの方も応援よろしくお願いします。

ヒデ:もがき苦しんでいることも自分らしいなって思えるんですか?

村松:そうですね。現役時代も売りはハードワークだったので、今社会に出て会社員になって、そのハードワークの気持ちが活かされているなっていうのは強く感じます。

ヒデ:社長、いい社員入ってよかったね!僕も「汗をかいていきたいな」って今も思ってますもん。ハードワークでこれからも頑張りましょうよ。

村松:頑張りましょう。

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