2025年関西の展覧会特集!国宝やゴッホ・モネなど注目の名画が集結
大阪・京都・神戸・奈良では2025年に多数の美術展が開催されます。日本の国宝や世界的な名画を実際に目にすることができる貴重な機会です。
●美術館や博物館巡りをしたい
●普段見られない貴重な作品を見てみたい
そんな人はぜひ本記事を参考に展覧会へ行ってみてはいかがでしょうか。また、番外編として、今年の春にオープンした「鳥取県立美術館」も紹介しています。
※店舗や施設の営業時間・定休日等、イベントの開催情報、植物の見頃期間は変更になる場合があります。ご利用の際は事前に店舗・施設へご確認ください。
関西のおすすめ展覧会7選
1.【大阪市天王寺区】日本国宝展
「大阪市立美術館」(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町)は、「天王寺公園」の中にある美術館。2025年3月1日(土)にリニューアルオープンしたばかりで、新設されたエントランスが迎えてくれます。館内にはカフェやミュージアムショップも開設し、美術館自体も楽しめるようになっています。
そんな「大阪市立美術館」で2025年4月26日(土)~6月15日(日)に開催されているのは特別展「日本国宝展」。「大阪・関西万博」の開催も記念して行われている本展では、何百年あるいは何千年もの時を越えて今に伝わる国宝約130件が展示されています。中には大阪にゆかりのある国宝も。教科書で見たこともあるような有名な国宝も一堂に集まる貴重な展覧会です。
【料金】
一般:2,400円
高大生:1,700円
小中生:500円
「日本国宝展」
■期間/2025年4月26日(土)~6月15日(日)
■時間/
〈6月1日(日)まで〉
平日・日曜日9:30~17:00(最終入館16:30)
土曜日9:30~19:00(最終入館18:30)
〈6月3日(火)から〉
平日9:30~18:30(最終入館17:30)
土曜日・日曜日9:30~19:30(最終入館18:30)
■休館日/月曜日
■会場/大阪市立美術館
■住所/大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
■アクセス/JR「天王寺駅」徒歩約10分
2.【大阪市天王寺区】ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
「大阪市立美術館」(大阪府大阪市天王寺区茶臼山町)で2025年7月5日(土)より開催されるのは「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」です。こちらはファン・ゴッホ家のコレクションに焦点を当てた日本初の展覧会。フィンセント・ファン・ゴッホ(1853‐1890)の作品は、弟テオをはじめとした家族によって今日まで受け継がれてきており、そのコレクションを展示しています。
30点以上のファン・ゴッホ作品のほか、日本初公開となるファン・ゴッホの貴重な手紙4通なども展示され、初期から晩年までの画業を辿ることができます。また、大規模空間での映像上映によるファン・ゴッホ作品のデジタルアートも楽しめます。
【料金】
一般:2,200円(2,000円)
高大生:1,300円(1,100円)
小中生:500円(300円)
※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金
※土日祝は日時指定予約優先制、平日の予約は不要
「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」
■期間/2025年7月5日(土)~8月31日(日)
■時間/9:30~17:00(土曜日は19:00まで、入館は閉館の30分前まで)
■休館日/月曜日、 7月22日(火) ※ただし、7月21日(祝・月)、8月11日(祝・月)、8月12日(火)は開館
■会場/大阪市立美術館
■住所/大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82(天王寺公園内)
■アクセス/JR・Osaka Metro「天王寺駅」各徒歩約10分
3.【京都市左京区】モネ 睡蓮のとき
「京都市京セラ美術館」(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町)では、2025年6月8日(金)まで「モネ 睡蓮のとき」を開催しています。印象派の巨匠として知られるクロード・モネの作品約50点が京都に大集合するというモネ展です。
世界最大のモネ・コレクションを所蔵するパリの「マルモッタン・モネ美術館」の作品が来日し、中には日本初公開作品が7点も。さらに日本各地に所蔵されている作品も加わっています。モネは自邸に睡蓮の池を造り、そこからたくさんの作品を生み出しました。その数多くの「睡蓮」作品が過去最大規模に集う貴重な機会になっています。
【料金】
一般:2,300円
大学・高校:1,700円
中学・小学:1,000円
※未就学児無料
※本展は予約優先制。美術館HPのより予約可能
「モネ 睡蓮のとき」
■期間/2025年3月7日(金)~6月8日(日)
■時間/10:00~18:00(最終入場は17:30まで、5月31日〈土〉~6月8日〈日〉は朝9:00より開場)
■休館日/月曜日
■会場/京都市京セラ美術館
■住所/京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
■アクセス/地下鉄「東山駅」徒歩約8分
4.【京都市東山区】大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡ー」
「京都国立博物館 平成知新館」(京都府京都市東山区茶屋町)では、2025年4月19日(土)~6月15日(日)の期間で特別展「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡ー」が開催されています。「大阪・関西万博」の開催を記念して催される本展は、異文化との交流をテーマに日本美術の歴史を振り返る内容となっています。
日本にもたらされた異文化との出会いによって生み出された美術作品を数多く展示。弥生・古墳時代から明治期までの絵画や彫刻、書跡、工芸品など、国宝19件、重要文化財53件を含む200件の厳選された文化財を展示し、古今東西のさまざまな文化との交流の軌跡を辿ることができます。
【料金】
一般:2,000円
大学生:1,200円
高校生:700円
中学生以下:無料(要証明)
大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼー異文化交流の軌跡ー」
■期間/前期展示:2025年4月19日(土)~5月18日(日)、後期展示:5月20日(火)~6月15日(日)
■時間/9:00~17:30(金曜日は20:00まで、入館は各閉館の30分前まで)
■休館日/月曜日
■会場/京都国立博物館 平成知新館
■住所/京都府京都市東山区茶屋町527
■アクセス/京阪「七条駅」東へ徒歩7分
5.【奈良市】超 国宝ー祈りのかがやきー
2025年4月19日(土)~6月15日(日)の間、「奈良国立博物館」(奈良県奈良市登大路町)では、「超 国宝ー祈りのかがやきー」が開催されます。今年で開館130周年を迎える「奈良国立博物館」で、初めての大規模国宝展です。
この特別展では、「奈良国立博物館」や奈良の歴史に深い関りを持つ国宝を中心に展示。未来の国宝ともいうべき重要作品などもあわせ、日本が世界に誇る名品の数々を紹介しています。国宝112件、重要文化財16件を含めた143件の仏教・神道美術が集結。前期と後期で一部作品の展示入れ替えも行われます。
【料金】
一般:2,200円
高大生:1,500円
中学生以下:無料
奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝ー祈りのかがやきー」
■期間/前期展示:2025年4月19日(土)~5月18日(日)、後期展示:5月20日(火)~6月15日(日)
■時間/9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
■休館日/月曜日
■会場/奈良国立博物館 東・西新館
■住所/奈良県奈良市登大路町50(奈良公園内)
■アクセス/近鉄「奈良駅」徒歩約15分
6.【奈良市】究極の国宝 大鎧展
「春日大社 国宝殿」(奈良県奈良市春日野町)では、2025年7月5日(土)~9月7日(日)の期間で「究極の国宝 大鎧展ー日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界ー」が開催されます。
現存する国宝鎧の半数が奈良の「春日大社」に集結する本展覧会は、格式が高いとされる大鎧の中でも飾金物が施された大鎧に注目。天下に名だたる大鎧の双璧として知られる「春日大社」の「赤糸威大鎧(竹虎雀飾)」と、「櫛引八幡宮」の「赤糸威鎧(菊一文字の鎧兜)」が史上初めて並列展示されているのが一番の見どころです。また、国宝に指定されている甲冑・鎧類の半数が一堂に集まるとてもめずらしい機会でもあります。
【料金】
一般:1,500円(1,300円)
大高生:1,200円(1,000円)
中小生:500円
※( )内は前売料金
※前売料金は、7月4日まで
「究極の国宝 大鎧展ー日本の工芸技術の粋を集めた甲冑の美の世界ー」
■期間/前期:2025年7月5日(土)~8月3日(日)、後期:8月9日(土)~9月7日(日)(30日間)
■時間/10:00~17:00(16:30受付終了)
■休館日/8月4日(月)~8月8日(金) ※展示替えのため休館
■会場/春日大社 国宝殿
■住所/奈良県奈良市春日野町160
■アクセス/JR・近鉄「奈良駅」より奈良交通バス「春日大社本殿」下車徒歩すぐ
7.【神戸市】大ゴッホ展 夜のカフェテラス
神戸・福島・東京を巡回する「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」。神戸会場となる「神戸市立博物館」(兵庫県神戸市中央区京町)では、2025年9月20日(土)~2026年2月1日(日)の期間、開催されます。2025年は阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災から15年目という節目の年。そのため、ゴッホ作品に触れることで、神戸をはじめとする日本の人々に元気と勇気を届けられるように企画されました。
本展では、オランダにある「クレラー=ミュラー美術館」のコレクションから、傑作である「夜のカフェテラス」をはじめとする数々の作品が来日し、実際に目にすることができます。
【料金】
一般:2,500円(2,300円)
大学生:1,250円(1,150円)
高校生以下:無料
※( )内は前売り料金
9月10月限定券(一般のみ):2,000円
※9月20日(土)~10月31日(金)の期間のみ入場可能
※予定枚数に達し次第販売を終了
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」
■期間/2025年9月20日(土)~2026年2月1日(日)
■時間/9:30~17:30(金曜と土曜は20:00、最終入場は各閉館30分前まで)
■休館日/月曜日、12月30日(火)~1月1日(木)(月曜日が祝日または休日の場合は開館、翌平日に休館)
■会場/神戸市立博物館
■住所/兵庫県神戸市中央区京町24
■アクセス/JR「三ノ宮駅」・阪急「神戸三宮駅」・阪神「神戸三宮駅」各徒歩10分
【番外編】今春、誕生した「鳥取県立美術館」を紹介
2025年3月30日(日)に開館した「鳥取県立美術館」(鳥取県倉吉市駄経寺町)。県立としてはほぼ最後発となる美術館で、開館記念展では日本各地の美術館や関係施設から借り受けた数々の名品を展示しています。鳥取県にゆかりのある作家による作品を中心に、国内外のさまざまな美術品を収蔵。展覧会やイベントなども開催されます。
そんな「鳥取県立美術館」は開かれた美術館として人々が集って交流や活動を楽しむ拠点を目指しているのも特徴。美術館前にある「史跡 大御堂廃寺跡歴史公園」を一望できる展望テラスや、屋外での創作活動ができる創作テラスなどがあり、無料で楽しめるエリアが豊富にあります。
本記事では、現在開催中の展覧会と次回開催される展覧会をご紹介します。
(1)アート・オブ・ザ・リアル 時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー
「鳥取県立美術館」では「アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」が開催中です。本展覧会では、江戸絵画から現代美術まで、国内外のさまざまな作家によって制作された作品、約180点を展示。「リアル」をキーワードとして読み解いていくことを試みます。
時代を超えた名品・名画が競演し、その作家数は100名以上にも及びます。期間中には展示の入れ替えも行われ、3期に分けて入れ替えるタイプと、半期ごとに入れ替えるタイプがあるので、公式サイトより入れ替え作品のスケジュールをチェックしておくのがおすすめです。
【料金】
一般:1,600円(1,250円)
学生:1,000円(800円)
高校生:500円(400円)
小中学生:300円(240円)
※( )内は前売り料金・20名以上の団体料金
「アート・オブ・ザ・リアル時代を超える美術ー若冲からウォーホル、リヒターへー」
■期間/2025年3月30日(日)~6月15日(日)
〈半期展示替〉前期:3月30日(日)~5月11日(日)、後期:5月13日(火)~6月15日(日)
〈3期展示替〉前期:3月30日(日)~4月20日(日)、中期:4月22日(火)~5月18日(日)、後期:5月20日(火)~6月15日(日)
■時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
※夜間開館日6月14日(土)は21:00まで
■休館日/月曜日
■会場/鳥取県立美術館 3F企画展示室+2Fコレクションギャラリー1・2
■住所/鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
■アクセス/JR「倉吉駅」よりバス「県立美術館前」下車徒歩すぐ
(2)水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~
「鳥取県立美術館」では2025年7月19日(土)〜8月31日(日)の期間中、「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」を開催。「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木しげるが幼少期を過ごし、創作に多大な影響を与えた鳥取の地で満を持しての開催となります。
本展覧会は、水木しげる生誕100周年を機に企画されました。これまでにも数多くの水木しげる展が開催されてきましたが、本展では初めて妖怪画が作られる具体的手法に注目しています。水木しげるが参考として収集した書籍や資料などを展示。そして、水木しげるの妖怪画も100点以上一挙に公開し、その世界観や筆致を堪能することができます。
【料金】
一般:1,500円(1,200円)
学生:950円(750円)
高校生:500円(400円)
小中学生:300円(240円)
※( )内は前売り料金・20名以上の団体料金
「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展~お化けたちはこうして生まれた~」
■期間/2025年7月19日(土)〜8月31日(日)
■時間/9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
※夜間開館日7/19(土)、20(日)、8/9(土)、10(日)、30(土)、31(日)は21:00まで
■休館日/月曜日(7/21、8/11は開館)、7/22(火)
■会場/鳥取県立美術館 企画展示室
■住所/鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
■アクセス/JR「倉吉駅」よりバス「県立美術館前」下車徒歩すぐ
2025年に開催される展覧会にぜひ足を運んでみて
今回は、関西で2025年に開催されるおすすめの展覧会を紹介しました。国宝が一堂に集まるものや、ゴッホやモネの名画が鑑賞できるものなど、さまざまな美術展があります。また、今年開館した「鳥取県立美術館」でも興味深い展示が楽しめるので、ぜひたくさんの美術展を訪れてみてくださいね。