ベルマーレフットサル スポーツの力 地域活性に 実証事業の成果を検証
湘南ベルマーレフットサルクラブ(佐藤伸也代表取締役社長)が2月19日、中小企業庁の採択事業として地元企業らと取り組んでいる、地域課題解決を図る実証事業の成果報告会を実施した。
ベルマーレフットサルと地域企業5社は昨年8月、若者が社会活動に参加する機会、外部人材の活用促進といった、県西エリアが抱える課題を連携して解消しようという取り組みを開始。中小企業庁が推進する、収益を目指しながら地域課題に取り組む「ゼブラ企業」として採択を受け、社会活動に取り組んできた。
この日の報告会はベルマーレフットサルの運営拠点「B1」(小田原市栄町)で開催。経済産業省など公共機関の職員や小田原箱根商工会議所、社会活動に関心がある地元企業に加え、地域でまちづくり活動を行う関係者ら約30人が参加した。
地域とチームの好循環
現在取り組む34の課題解決プロジェクトの分析などを進めたという佐藤社長。「企業やサポーターへヒアリングを行い、社会活動に我々が関係することで企業は信頼性向上、ファンも応援意欲、試合会場への来場動機につながっていることが分かった。社会性と事業性を両立させることで、チーム自体の強化にもつながっていくサイクルが構築できる」と参加者に語った。
また今後は社会活動を収益化させることが課題とした佐藤社長。地域課題解決を軸としたビジネスモデルの創出やクラウドファンディングの活用を進め、「スポーツ団体は『つなぐ力』が強い。スポーツの力で地域を支援し、地域とともに強くなる仕組みを全国にモデル展開していければ」と展望を語った。