いま話題の蔵収納ってなに?実例とともにご紹介
最近はやりの「蔵収納」とはどのような収納スペースなのでしょうか。実は、家づくりで収納にスペースを割けないという問題を解決してくれるのが蔵収納なのです。 今回は、平屋住宅における蔵収納の実例をご紹介!蔵収納のメリット・デメリットともにくわしく解説していきます。
蔵収納とは?メリット・デメリットを解説
そもそも蔵収納とは、どのような収納スペースを指すのでしょうか。蔵収納のメリット・デメリットを解説していきます。
大きな収納スペースが魅力的な「蔵収納」
蔵収納とは、1階と2階の間や中2階の下部分などに設置する収納スペースのこと。屋根裏収納や床下収納とは違い、あくまで居住区域内に収納を設けます。 蔵収納の魅力は何といっても高い収納力。家の床面積を削らずに収納スペースを拡充できるため、収納に使うスペースを大きく削減できます。蔵収納のメリット・デメリットを見ていきましょう。
蔵収納のメリット
蔵収納のメリットは、家の床面積を削らずに収納スペースを広くできる点です。新たにクローゼットなどを設ける場合、どうしても収納スペースの分だけ床面積が削られてしまいます。蔵収納を設置することで中2階や1階と2階の間にあるデッドスペースを有効活用できます。
蔵収納のデメリット
蔵収納のデメリットは、通常の収納スペースより天井が低くなるため物を出し入れすると体に負担がかかりやすいことです。 また蔵収納の場合は高温多湿になることが多いため、窓や換気扇をつけるなどの工夫が必要です。
大きな蔵収納スペースが魅力的な住宅をご紹介!
今回は、大きな蔵収納スペースが魅力的な平屋住宅をご紹介。平屋は2階部分がないためどうしても収納スペースに空間を割くのが難しい一方、中2階と蔵収納をうまく活用して平屋でも収納スペースに困らない住宅に仕上がっています。 また蔵収納の間取りだけでなく、デザイン性に富んだ部屋になっている点も特徴です。大きな蔵収納スペースを設置した住宅を見ていきましょう。間取りはこちら
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アンティークなデザインが光る玄関
家の印象を左右する玄関は、ちょっとした小物使いを工夫することでテイストが統一されたおしゃれな雰囲気に仕上がります。 アンティーク調の住宅設備を導入し、ネイティブアメリカンな雰囲気に仕上げた玄関づくりのコツをご紹介します。
靴が汚れても安心!外で使える水道を完備
玄関ポーチの近くには2口の蛇口を設置し、靴が汚れても外で洗えるようにしています。蛇口はアンティークのような金色のものを使用し、蛇口の上にある鳥のオブジェは凍結防止のスイッチにもなる優れもの。 高いデザイン性と機能性を掛け合わせた玄関にすることで、1ランク上のおしゃれな玄関に仕上がっています。
玄関に鍵入れを設置
玄関横には立て掛けられるアンティーク調の鍵入れを設置しています。シューズクロークを導入していると、シューズボックスと違って物を置くスペースがないため鍵の置き場に困ってしまうことも。 シューズクロークを設置する際は、玄関横に棚や鍵を立て掛けるケースなどを設置するとより使い勝手のよい玄関になります。
入って右手にはネイルスペースが
玄関に入って右手にはネイルスペースがあり、仕事場としてもプライベートでも使える空間に。玄関右手はネイルスペース、左手は居住区と空間を分けており、メリハリがつく間取りとなっています。
生活感を与えない洗面所の一工夫
洗面所などの水回りスペースは生活感を与えてしまう空間のひとつ。毎日の掃除も大変なため、急な来客の際は困る方も多いのではないでしょうか。 生活感を与えない洗面所周りのひと工夫をご紹介します。
洗面台は来客用と家族用で分ける
洗面台は来客用と家族用とを分けることで、生活感を与えない水回りスペースになっています。洗面台を2つ設置すると混みあう朝もスムーズに利用できるため、暮らしやすさにもつながります。
デザイン性×機能性が素敵なリビング・ダイニング
リビング・ダイニングはデザイン性と機能性の双方にこだわることで、満足感が続く住宅に仕上がります。 リビング・ダイニングのつくり方を見ていきましょう。
おしゃれな雰囲気のリビング・ダイニング
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)は照明を工夫することでよりおしゃれな雰囲気に仕上げています。 玄関から入って手前のリビングは暖色の光を使って明るくあたたかい印象にし、奥のキッチンへ行くにつれて照明を暗めに設定しています。
ネイルスペースとリビングを収納でつなぐ
リビングとネイルスペースはウォークスルー型の収納スペースで直結させている点もポイント。通常の廊下ではなくウォークスルーの収納スペースにすることで面積を有効活用でき、2部屋の行き来もスムーズになります。
リビングとダイニングのダウンライトはお揃いにして統一感を
リビング・ダイニングのダウンライトは同じものを使用し、統一感を出しています。アンティークな雰囲気のダウンライトを採用し、LDK全体がアンティークなテイストに仕上がっています。
リビングには和室スペースも
リビングには和室スペースを設置。LDKは洋風なイメージですが、木材の格子を4本設置することでリビングにメリハリが生まれるため、リビングにうまくなじんでいます。 和洋折衷なデザインとなっており、部屋全体がひと味違うおしゃれな雰囲気に仕上がっています。
照明のひと工夫でおしゃれなキッチン
キッチンは毎日使うスペースであるため、機能性だけでなくデザイン性にもこだわりたいもの。照明のひと工夫でよりおしゃれな印象に仕上がったキッチンをご紹介します。
バー風なキッチン
キッチンの照明はリビング・ダイニングよりあえて暗めに設定し、ピンクのライトでバーのような雰囲気に。ピンクのライトはLDKのアクセントになっており、毎日の暮らしに彩りを与えるような仕上がりになっています。
キッチンに勝手口を付けて使い勝手よく
キッチン裏には勝手口を設置し、買い物動線・ゴミ出し動線を確保しています。デザイン性だけでなく機能性にもこだわるキッチンにすることで、飽きのこない長く使えるキッチンを実現できます。
中2階の下には大きな蔵収納が
2階部分がない平屋でも、中2階を設けることで居住スペースを広げることが可能です。中2階を設置して下部分を蔵収納にすることで、階段のデッドスペースを有効活用して収納スペースも広げられます。 蔵収納の実例を見ていきましょう。
10畳以上の大きな蔵収納
中2階に位置する子ども部屋の下部分をすべて蔵収納にし、10畳以上の大きな蔵収納を設置。日頃使わない季節ものの道具を多く収納できるため、大変便利なスペースとなっています。
キャスター付きの台車を活用
蔵収納は天井が低くなるため、物の出し入れをする際は低い姿勢で行わなければいけない点がデメリットとして挙げられます。 デメリットを解消するために有効なのが、キャスター付きの台車を活用すること。入れたい物を台車に載せてそのままスライドするように収納しておくことで、簡単に物を出し入れできるようになります。
リビングと適度な距離感が魅力!中2階の子ども部屋
平屋はプライベートな部分をつくりにくいというデメリットはありますが、中2階を活用することでプライベートな空間を確保できます。 リビングと適切な距離感が確保された中2階の子ども部屋をご紹介します。
リビングスペースと適度な距離感を
リビングに中2階の子ども部屋を設置すると、プライバシーを確保しつつもコミュニケーションのとりやすい住宅に仕上がります。 壁を一部格子にしてキッチンが見えるようにしている点もポイント。適度な距離感のある中2階になっています。
まとめ
今回は、大きな蔵収納が魅力的な平屋住宅をご紹介しました!蔵収納を使う際のコツや、プライベートな空間を保ちながらもコミュニケーションのとりやすい空間のつくり方などを学べましたね。 収納スペースを充実させることで、暮らしやすさがつづく住宅に仕上がります。収納アイデアを取り入れながら楽しく家づくりを進めていきましょう!