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9ヵ月間”つわりとの闘い” 義姉からの心ない言葉でつらい思い…

たまひよONLINE

現在、在宅ワークに奮闘しているライターの【てんてんママ】です。33歳の誕生日に息子を出産しました。妊娠がわかったのは、まだ2ヶ月にも入らないくらいのころ。ある朝起きると、何だか胃のあたりが重く、起きることができませんでした。

妊娠発覚はつらい吐き気との闘いのはじまり


横になって休んでも、回復するどころか日に日に悪化して吐き気も増すばかり。掃除をはじめ、ご飯の準備もできず、トイレに行くのも困難になってしまいました。

夫に相談すると、「もしかして?」と、妊娠検査薬を買ってきてくれ、検査は陽性。待ちに待った妊娠に、夫は飛び上がって喜んでくれました。

夫の出張で、実母のそばで暮らすことに…


病院で正式に妊娠と診断され、おなかのなかに授かった命をエコーでみせてもらって幸せいっぱいでしたが、四六時中、吐き気との闘い。毎日ゴロゴロ寝てすごすのが精一杯で、何もできない日々が続きました。
そんなとき急に夫の地方への長期出張が決まり、つわりがひどかった私は、実家に戻ることになったのです。

そのころ、気持ち悪さは相変わらずで、においに敏感になっていました。特に、ご飯を炊くにおいは、うけつけることができないほど。毎日、その時間が憂鬱で、一段と気持ち悪くなり、ただ時間がすぎるのを待つことしかできない生活を過ごしていました。

そんな日々を過ごしながらも唯一、安心して過ごせるはずの実家。その場所で、後に思わぬ出来事に悩まされることになるなんて、このときは思いもしませんでした。

忘れることのできない義姉の鬼のようなひとこと


実家に戻っても、来る日も、来る日も一日中吐き気との闘い。食べるものは、ほとんど喉を通らず、外にも出ることもできず、ただひたすらつわりが終わることを待っている日々…本当につらかったです。

そんなある日、兄夫婦が実家に遊びに来ました。私は2階で寝ていましたが、挨拶をしなければと、パジャマ姿のまま1階へ向かったときのことです。気持ちが悪いのを我慢しながらやっとの思いで1階に下りて行くと、義姉が私をみて、「実家で世話になるんだったら、つわりは病気じゃないんだから、そんな格好で過ごさず、お母さん手伝いや!」と、ひとこと。

つわりで実家にもどって、母に面倒をみてもらっていることを聞いた兄夫婦は、それを言うために来ていたそうです。

確かに、食事も、洗濯も、掃除も、何一つ手伝っていませんでしたが、しないのではなく、とてもできる状態ではないこと。本当なら夫と一緒に出張について行って、家族でマタニティライフをすごしたいと思っていること…。兄夫婦は、そんな、こちらの気持ちを一切考えもせず、「ただ、なまけるために実家に戻っている」と、思っていたのです。とてもつらく悲しい思いをしました。

その後も、兄夫婦は何度か実家に来ましたが、来るたびに同じことを言い続けました。つわりが9ヶ月まで続いて、精神的にも追いつめられている私にとって、これは本当につらいことでした。「次は、いつ兄夫婦が来るだろうか?」と、憂鬱で仕方がありませんでした。

兄夫婦は私より2年早く結婚していたのですが、なかなか子どもができないという事情もありました。だから、そんなことを言ったのかも知れませんが、妊娠して、からだも情緒も不安定だった私にはこたえました。鬼としか思えない、忘れることのできないひとことでした。

つわりは本当に大変でしたが、妊娠39週目で、身長51㎝、体重3041gの男の子を無事に出産しました。

私のようにずっとつわりで苦しむ人、妊娠高血圧症候群などで、安静にしないといけない人が、どんなに不安で苦しんでいるかを、妊娠を経験をしていない人や、つわりが軽くて楽しいマタニティライフを過ごした人などには、理解してもらえず、心ない言葉を浴びせられることもあるかもしれません。でもその先には、ほかには代えがたい愛おしい赤ちゃんとの出逢いが待っています。

[てんてんママ*プロフィール]
在宅で仕事をしている、16才の息子のママです。
一人っ子ということもありますが、可愛くてたまりません。
思春期も少しすぎ、いろいろな話もしてくれるようになりました。
最近では一緒に夕食を作るのが楽しみです。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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