サヨナラ打放った中日・福永裕基が「player of the game」田島慎二の引退試合に花添える
中日・福永裕基のタイムリー内野安打で劇的勝利
10月5日、バンテリンドームで行われた中日-DeNAの24回戦は、中日が4-3でサヨナラ勝ちし、田島慎二投手の引退試合を白星で飾った。負ければ球団史上初の3年連続最下位が決まる状況だったが、首の皮一枚つながった。
SPAIAでは1試合で最も活躍した選手「Player of the Game(POTG)」を、WPA(勝利確率)をもとに選定。この試合ではサヨナラ打を放った中日・福永裕基が+51.1%のWPAをマークし、POTGに輝いた。
3-3の同点で迎えた9回裏、2死二、三塁の好機で打席に立った福永は、カウント1-1からの3球目を引っ張りショートへの内野安打を放ち、試合を決めた。殊勲の一打を放ったヒーローはこの日、3安打2打点の活躍でWPAもトップとなる+51.1%を稼いだ。
2位は+23.8%で中日の田中幹也。4回の第2打席にタイムリーヒット、9回の第4打席では先頭バッターとして二塁打を放ちサヨナラ勝ちのお膳立てをする活躍を見せた。3位は23号ソロを含む3安打猛打賞を記録した中日・細川成也で+23.0%だった。
※WPA(Win Probability Added)
その選手がどれだけチームの勝利確率を増減させたかによって貢献度を表す指標。
勝利確率とは特定の試合状況(イニング、点差、アウトカウント、走者状況)においてチームが勝利する確率を、過去の試合データから算出したもの。試合開始時点では両チームともに50%の勝利確率が見込まれ、試合の進行とともにリードを奪っているチームの勝利確率が100%に近付いていく。
この勝利確率を利用し、1つ1つのプレーによる勝利確率の増減を選手ごとに合計することで、WPAは算出される。
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記事:SPAIA編集部