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日本代表でスポーツクライミング・アジアカップへ 名張の小林さん

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アジアカップに出場する小林さん=名張市鴻之台1で

 中央アジア・カザフスタンで8月28日から開かれるスポーツクライミングの大会「2025IFSCアジアカップ」に、三重県名張市在住で摂南大農学部3年の小林舞さん(21)が日本代表の一員としてリード種目に出場する。20日に同市の北川裕之市長を表敬訪問した小林さんは、今年初めて日本代表に選ばれてワールドカップ(W杯)に参戦した経験を糧に、「出場するからには一番上を狙いたい」と意気込みを語った。

 8歳からスポーツクライミングに取り組み、ユース世代で数々の国内大会に参戦してきた小林さんは、名張青峰高から強豪クラブのある摂南大へ進み、昨年初めて日本代表に選出。リードは制限時間内に高さ12メートル以上の壁のどの地点まで登れたかを競う種目で、今春伊賀市で開かれた同種目の全国大会「リードジャパンカップ」では決勝進出にあと一歩の9位と健闘し、6、7月には欧州で開かれたW杯3戦(オーストリア、フランス、スペイン)に出場した。

名張市内のジムで練習に励む小林さん(2025年5月撮影)

 初めてのW杯では、3戦とも上位に食い込むことはできなかったが、「周りの選手たちの強さや気合の入れ方に触れ、まだまだ高めていかなければいけないと痛感した」。競技熱の高い欧州では「観客の応援のおかげで頑張れたし、うれしかった」と実感したそうで、「この先も日本代表を狙っていきたい」と決意を新たにする。

 持ち前のパワーを生かした力強い登りが身上で、「最近の大会ではルート設定にパワーが求められるようになってきている」と感じているそう。アジアカップまでの期間は、持久力や体幹を鍛えるトレーニングを中心に練習に励んでおり、「課題を前にしても迷わず、事前にイメージしたルート通りに登りたい」と抱負を語った。

 今大会には、小林さんを含め3人の日本代表選手が出場を予定している。

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