【富士宮・フィガロ】ずいぶん洋風になったね! 見よ「富士宮やきそば」の大胆進化を
B級グルメをけん引してきた富士宮焼きそばが驚くべき進化を遂げたという情報が。 魚介がたっぷり入って、スペイン風の「パエリやきそば」が誕生したそうです。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ富士宮やきそばがグローバル化
その真相を探るべく訪れたのは、富士宮の食の発信地「フジサン マルマルシェ」。
30年ほど前から富士宮やきそばの普及に努める、富士宮食のひらめき会・理事長の増田恭子さんが進化系富士宮やきそばの仕掛け人です。
独特な歯ごたえの蒸し麺に、肉カスとイワシの削り粉。B級グルメの王様「富士宮やきそば」は、一体どんな進化を遂げたのでしょうか。
富士宮食のひらめき会・増田恭子 理事長:
ちょっとグローバル、国際的に進化しました
富士宮やきそばの歴史上、こんな“進化”は初めてだそうです。早速、進化系富士宮やきそばが食べられるお店へ案内してもらいました。
名前は「パエリやきそば」
2024年8月にオープンしたばかり、「ジャズと喫茶 フィガロ」。
庶民的な「富士宮やきそば」とは少しイメージが違いますが、メニュー開発を担当した料理家の峰亜由美さんのお店です。
フィガロで9月29日から提供が始まった進化系富士宮やきそばを、作ってもらいました。
料理家・峰亜由美さん:
お待たせしました、こちらが「パエリやきそば」です
ホタテにエビに、アサリにイカ。まるでパエリアのような進化系富士宮やきそば「パエリやきそば(スープ付き 1800円)」。
添えられた“すだち”をしぼって、食べましょう。
具が多すぎて最初は見えなかった麺を掘り出して食べてみます。
にむらあつとリポーター:
うん、おいしい! 海鮮エキスが麺に絡んでいます。富士宮やきそばのモチモチ感はそのまま。この食感は他の焼きそば麺ではできないかもしれませんね
さらに富士宮の名産「ニジマス」もアクセントです。
料理家・峰亜由美さん:
富士宮やきそばは「半乾麺」なので、スープを吸いやすいんです
パエリアはそもそも、生米とスープを鍋に入れて炊く料理。麺にスープがしみ込んでこその「パエリやきそば」です。
そのスープと言えば、パエリやきそば最大の特徴は魚介のスープ。
これをさっと炒めた麺に加え蒸し焼きすることで、スープが麺にしみこみ、一気にパエリア風になるんです。
進化のきっかけは東京五輪
でもなぜ「パエリア」だったんでしょう。
富士宮食のひらめき会・増田恭子 理事長:
富士宮市は東京オリンピックで空手のスペイン代表のホストタウンだったんです。そしてどうも麺のパエリアが現地では食べられているようだと知って、それなら富士宮やきそばでもいいのではないかと
空手スペイン代表との縁で発案され、地元の有志が1年かけ開発した「パエリやきそば」。
現在、定義は特にありませんが、富士宮市内4社の麺を使い、パエリアのように麺にスープを吸わせ、美しく仕上げて欲しいとのこと。
料理家・峰亜由美さん:
シーフードミックスやカット野菜を合わせて、3分ぐらいでできる調理方法もあるので、家庭で楽しんでもらえる発展をしたらいいと思います
フィガロではパエリやきそばは毎週日曜のみ、10食限定で提供しています。
富士宮やきそばに限界なし! 進化をぜひその舌で確かめてみてください。
■店名 ジャズと喫茶 フィガロ
■住所 静岡県富士宮市大宮町12-3
■営業時間 13:00~21:00
■定休 火、第2・4水