『グレイテスト・ショーマン』が舞台に、新曲も5曲追加 ─ 新キャストで2026年春にワールドプレミアへ
ヒュー・ジャックマン主演、世界中で大ヒットしたミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』(2017)は、ただいま舞台化企画が進行中。いまだ全貌は明らかになっていないが、気になる上演時期や映画版との違いなど、いくつかの情報が現時点で明らかになっている。
旧20世紀フォックスが製作・配給した『グレイテスト・ショーマン』だが、現在は権利をディズニー/20世紀スタジオが保有。舞台化が発表されたのは2024年8月のことで、ディズニーのファンイベント「D23」にてディズニー・シアトリカル・グループが発表した。映画版を製作したシーリッグ・グループ(TSGエンターテインメント)との共同プロデュースとなる。
舞台版は2026年3月頃にイギリス西部のブリストルでワールドプレミアを迎える予定で、その後はミュージカルの本場であるロンドン・ウェストエンド、ニューヨークのブロードウェイでの公演が予定されている。
『グレイテスト・ショーマン』は19世紀にアメリカでショービジネスの原点を築いた伝説の興行師P・T・バーナムの半生を描く物語。ジャックマンのほか、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤら豪華キャストが「「The Greatest Show」「Rewrite the Stars」などの多彩かつ印象的な楽曲を歌い踊った。
ディズニー・シアトリカル・グループのエグゼクティブ・プロデューサーであるアン・クォートによると、「(映画で)皆さんに楽しんでいただいた楽曲は、すべて舞台にも含まれています」とのこと。また、第90回歌曲賞にノミネートされた主題歌「This Is Me」を手がけた作曲家デュオのベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが、舞台版のために「Show Goes On」など5つの新曲を書き下ろす。
演出と振付を務めるのは、2度のトニー賞受賞歴を誇り、舞台版『アラジン』も手がけたケイシー・ニコロウ。脚本は「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」(2019-2023)のクリエイターでもあるティム・フェデラーが執筆する。
出演者は発表されていないが、ジャックマンがバーナム役を演じる予定はなく、クォートによると「映画の出演者がミュージカルに登場することは考えていない」という。キャスティングは順調に進んでいるようで、2025年3~4月にはダブリン、ベルファスト、バーミンガム、ロンドンなどで公開オーディションも実施される。
舞台版に新たなキャラクターは登場しないが、「映画の登場人物をほんの少し違う形に演出するかも」とクォートは語っている。ミシェル・ウィリアムズが演じたバーナムの妻チャリティも、舞台版ではより主体性がある人物として、キャラクターの物語もさらに充実したものとなるようだ。ゼンデイヤが演じたアン・ウィーラーについても語られるべき物語がある様子。より豊かな人物描写が期待される。
リハーサルは2025年12月後半から2026年1月上旬にかけて行われ、その後、ブリストル・ヒッポドロームでの上演を迎える。正式な公演スケジュールは決定していないが、クォートは「最初の計画はこの作品を素晴らしいものにすること。成功すれば、ウェストエンドやブロードウェイ、そのほか多くの場所で上映したい」と意気込んでいる。日本も候補地に含まれているだろうか? 続報が待たれる。
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