『スーパーガール』2026年夏公開決定、初の予告編が到着
新生DCユニバース『スーパーマン』(2025)に続く新作映画『スーパーガール』が、2026年夏に日本公開となることが決定した。配給はワーナー・ブラザース ジャパンに変わって東和ピクチャーズ・東宝。
主人公は、スーパーマン/クラーク・ケントの従妹、スーパーガール/カーラ・ゾー=エル。『スーパーマン』劇中にもカメオ登場した彼女が、Z世代最強ヒーローとして羽ばたく。
製作は『スーパーマン』に続き、ジェームズ・ガン率いるDCスタジオが担当する。ガンから監督のバトンを受け取ったのは、クレイグ・ギレスピー。女性を主人公とする物語を数多く手がけ、深いテーマ性と大胆な演出で知られる実力派だ。
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(2018年)ではマーゴット・ロビーを主演女優賞ノミネートへ導き、ディズニー実写映画『クルエラ』(2021)ではエマ・ストーンと共に観客を魅了した。ハリウッドでも確固たる評価を得るギレスピーが、世界的に知られるスーパーガールというキャラクターをどのように再解釈するのか。
主人公スーパーガール/カーラ・ゾー=エルを演じるのは、オーストラリア・シドニー出身のミリー・オールコック。2000年生まれの25歳にして、世界的人気キャラクターへ大抜擢された次世代のホープである。『スーパーマン』への短い出演だけで強烈な印象を残した彼女にとって、本作での本格的なスーパーガール役はキャリアの大きな転機となるだろう。
もちろん“スーパードッグ”のクリプトも再登場する。『スーパーマン』のラストで、スーパーマンの愛犬と思われたクリプトの“本当の飼い主”がスーパーガールであったことが明かされ話題を呼んだが、本作では彼がどのような存在感を示すのかにも注目したい。
さらに、原作コミックでもお馴染みのキャラクターで、スーパーガールやクリプトと旅を共にするエイリアンの少女ルーシー・メアリー・ノール役には、ドラマ『三体』で注目を集めたイヴ・リドリー。加えて、『アクアマン』シリーズでお馴染みのジェイソン・モモアも出演する。
ティザー予告編では、冒頭に「スーパーマンが街を救った」と見出しの付いた新聞が映し出され、本作が『スーパーマン』のエンディングから直接続く物語であることが示唆される。続けて、家の中を歩き回るクリプト、そして二日酔い気味に目覚めるカーラの姿が登場し、親しみやすく、どこか“Z世代らしさ”を感じさせる新しいヒーロー像が提示される。
「私はカーラ=ゾー・エル。最高の23歳にする」と宣言する彼女だが、クリプトに「大丈夫。私たちなら乗り越えられる」と語りかける場面からは、彼女が過去に何らかの痛みを抱えていることがにじむ。そしてルーシーが登場し、カーラの故郷クリプトン星の崩壊について触れられるが、この出来事がストーリー全体にどう関わっていくのかは大きな焦点となる。
予告編では、待望のスーパーガールの新コスチュームとアクションも初披露される。目から光線を放つなど、スーパーマンと並び立つ能力が示された。終盤では、ルーシーに「スーパーマンの能力は?」と問われたカーラが、「彼は人の善を見抜く。私は真実を見抜く」と答える。この言葉は、スーパーマンとは異なる視点を持つヒーローとしての彼女の本質を鮮やかに示すと同時に、DCユニバースに新たなヒロインが誕生した瞬間を力強く印象づけるものだ。
『スーパーガール』は2026年夏、日本公開。