パラ卓球 銅報告 千人町在住 千原さん〈八王子市〉
パラ卓球で好成績を収めた千原拓郎さん(29)が昨年12月13日、石森孝志市長の元を表敬訪問した。
千原さんは、脳性麻痺による生まれつきの四肢体幹機能障害があり、特に右下肢の麻痺が強い。第七小学校(台町)、第七中学校(散田町)、八王子学園八王子高等学校(台町)出身。中学から卓球を始め、現在は市内の金融会社に勤めながら練習に励んでいる。2022年度からは日本代表選手として活動中だ。
パリパラ五輪めざす
昨年10月に中国の杭州で開催された「第4回杭州アジアパラ競技大会」に出場した千原さん。男子シングルス・クラス6で銅メダルを獲得した。同クラスは、立ってプレーする立位部門で一番障害の程度が重いとされる。石森市長を訪ねた千原さんは、「今大会は規模的に『アジア地域のパラリンピック』と言われている。3位という結果を残せて非常に思い出に残る試合になった。24年パリパラ五輪を目指し活動していきたい」と決意を語った。石森市長は「期待は大きい。ぜひパリパラ五輪に出場してもらいたい」とエールを送った。
また千原さんは「卓球は中国が強い印象があるが、パラ卓球だとヨーロッパが強い。それは障害の捉え方の違いが根底にあり、欧州では『アスリートの人にたまたま障害がある』という認識でいるため、それが強さにつながっているのではないか」と話した。