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片岡仁左衛門、『吉例顔見世興行』で演じる「元禄忠臣蔵」は「“悲劇”だから惹かれる」取材会オフィシャルレポート到着

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片岡仁左衛門

12月1日(日)~22日(日)に南座にて上演される『當る巳歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎』に先立ち、「元禄忠臣蔵 仙石屋敷」に出演する片岡仁左衛門の取材会が実施された。

「仙石屋敷」は、見事討ち入りを果たした赤穂浪士たちが、大目付の仙石伯耆守の詮議を受けるという筋で、大石内蔵助が亡き主君の無念を晴らした大義を理路整然と、しかし信念を込めて語る、重厚な雰囲気溢れる新歌舞伎。取材会のオフィシャルコメントが到着したので紹介する。

片岡仁左衛門

――「仙石屋敷」大石内蔵助を演じるにあたって。

大石内蔵助の心情を伝えることを心がけています。セリフを意識しすぎますと、想いが伝わらないこともあるので、そこには気をつけています。「元禄忠臣蔵」の中でも、「仙石屋敷」は「御浜御殿」や「大石最後の一日」よりも上演回数が少なく、セリフが中心のお芝居ではありますが、お客様にはまた見たいと仰っていただけるようにしたいですね。また今回、豪華な共演者の方々に出演いただいています。同じ顔見世の中で主演をなさるような方もいらっしゃる。そういう意味でも、ぜひご覧いただきたいです。

――「忠臣蔵」の魅力とは。

“悲劇”だから惹かれるのではないかと思います。赤穂浪士たちは最後には切腹を命じられてしまいますが、結末がこうでなければ、ここまで取り上げられなかったのではと思います。もともとは三百余名いた赤穂浪士たちが、二年間の間に四十七人になる。この二年間というのはとても長い二年だったと思うんですね。その間に親もあり、妻子もあり、逃れられない絆があってどうしても去って行ってしまう人もいたでしょう。ただそれを責めるのではなく、それが人間の本当の姿だと内蔵助は言っている。そういうところがとても好きなんです。

チケットはイープラスにて販売中。

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