愛川の子どもたちに読書の楽しみを 国際ソロプチミスト愛川 荻田允子新会長にきく
▽「感謝」と「思いやりの心」を抱きながら、2度目の会長職を全うする。会員は8人と少数だが、女性・女児の生活と地位向上というソロプチミストの理念を体現するため、「会員同士が志と誇りを持って活動にあたりたい」と力を込める。
▽読書を通した子どもたちの健全育成を目指し、愛川町図書館内に設置した「国際ソロプチミスト愛川文庫」や町内の小学校に図書の寄贈を続ける。寄贈数は2680冊に上り、これらの本を題材にした会主催の読書感想文にも毎年多くの力作が寄せられるようになった。活字離れが進む中、「読書感想文が、達成の喜びや人生を変えるような本との出会いにつながれば」と願う。
▽戦時中に父の故郷である愛川町に移り住んだ。「疎開のつもりでしたが、そのまま居着いてしまいましたね」と笑う。小学校教諭として清川村や厚木市で教鞭をとり、半原小学校で教員生活を終えた。教育を通して醸成された奉仕の精神は、ソロプチミスト活動の原点。介護施設での傾聴ボランティアも10年続け、「今を生きる真摯な姿に、自分のほうが元気をもらえます」と慈悲の心をのぞかせた。