堤防ウキ釣りでアオリイカを狙う方法 特別な道具不要でキロアップも狙える!
春のアオリイカはキロアップが狙える好シーズン。難しそうに思えるこの釣りも、実は専用タックル不要で始められます。磯竿と市販仕掛け、アジを使った「浮き釣り」なら、初心者でもチャンスあり!今回は、誰でも挑戦できるアオリイカ浮き釣りの仕掛けと釣り方を詳しく解説します。
アオリイカのウキ釣り
アオリイカ釣りで思い浮かべる釣り方は、エギングとヤエン釣りだと思います。エギングの道具は専用ロッド、PEライン、エギ。動作は底取りやシャクリなど、難易度が高め。ヤエン釣りは玄人向けで、初心者にはやや難しい釣法です。
でも、もう一つの釣り方があります。それがウキ釣りです。「アオリイカのキロアップなんて無理そうだなぁ」と思うなかれ。いつもの磯竿、ライン、浮き、市販の仕掛けに、活きたアジ(生きていなくても可)をセットすれば、誰でもすぐに春のアオリイカでキロアップが狙える釣りが始められます。
タックルについて
私は、以下の図に示したバランスの仕掛けにしています。
なぜこのバランスかというと、
1. 2キロオーバーのイカが掛かっても安心してやり取りできる。
2. 万が一、根掛かりしても浮きをなくさない(道糸 > ハリス)。
3. 棚のセットが底付近のため、アジが潜り過ぎるのを防ぐ(浮きの浮力よりもおもりがやや軽い)。
4. 仕掛けが長いため、長竿の方が扱いやすく、投げやすい。
5. 長竿のため、大きくスイープで強い合わせがしやすい。
6. ある程度流すため、ラインは比重が軽いナイロンを使用(根掛かり防止)。
こうすることで、大きなイカを獲れる可能性が増し、快適に釣りができます。
アオリイカのウキ釣りの説明
ここからは、具体的なアオリイカのウキ釣りの方法を説明します。
狙う場所
産卵に絡んで浅瀬の藻場を狙います。ここはエギングやヤエンと共通です。
ウキ釣りの棚(昼間の場合)
ウキ釣りのメリットは、棚をベストの位置(水深の8割程度)に固定できる点です。たとえば水深5mなら、棚は4mくらいに設定します。
実は、ヤエンよりもアタリを出せることがあります。ヤエンではアジが潜りすぎて藻に絡んだり、逆に潜らなかったりしますが、浮き釣りでは常に底の少し上(水深の8割)をキープできるため、時合に入ればアタリが期待できます。
ドラグの設定
ドラグは強すぎないことが重要です。強すぎると身切れしてしまいます。とはいえ、ヤエンのようにゆるゆるではなく、程よく弱めに設定。「引っ張れば出る」程度で、魚を釣るときより少し弱めが適切です。
アワセ方
合わせは慌てないことがポイントです。ウキが沈んでから1~2分ほど待ちます。
跳ね上げ式の仕掛けなので、ゆっくり寄せれば針掛かりしますが、合わせを入れてもOKです。その場合は、大きくスイープに斜め後ろに合わせてください。
棚の注意点
潮の満ち引きにより潮位が変化しますので、うっかりしていると根掛かりして仕掛けをロストしてしまうことがあります。
特に浮き釣りに向いている場所・場面としては以下の通りです。
日本海での釣り
潮位の変化があまりないため、一度棚を決めれば1日そのままでOKです。
上げ潮時
満ちてくる時間帯は、最初の棚セットより海面から底までの距離が遠くなるため、根掛かりの心配がありません。潮汐表を確認し、1時間ごとにベストな棚に調整すれば、チャンスを継続して維持できます。
キロアップのアオリイカを狙おう
この浮き釣り仕掛けを実践すれば、誰でも春のアオリイカでキロアップを狙った釣果が期待できると思います。ぜひ、試してみてください。
<海無県民masaya/TSURINEWSライター>