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<アレルギー、聞いてない!>誕生日会が一変「食べないでっ!」ビックリする子どもたち【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

私はサキ(35)。夫と息子のソウタと3人で暮らしています。ソウタは小学1年生。学校が楽しいと毎日のように言っていて、友達も多い様子です。もうすぐソウタのお誕生日。当日は家族でお祝いする予定なので、誕生日の少し前の土曜日に、友達を呼んでお誕生日会をすることにしました。声をかけたのは幼稚園から仲良しのリツくん。それと、同じクラスのレイトくんです。リツくんもレイトくんも、ママと知り合いなので、誕生日会の約束はスムーズに進みました。リツくんのママであるハルカさんが当日はお手伝いをしてくれました。

リツくんがくれた袋からは、ソウタの好きなアニメのキャラがプリントされた文房具、レイトくんが持ってきた箱からは恐竜のフィギュアが出てきました。 おにぎりと唐揚げ、フライドポテトも自家製です。大人数で食べる量を用意するなら作ったほうが楽なのです。いつもは飲みすぎないようにセーブしているジュースも、今日は解禁しました。オレンジジュースを飲みながら友達と話し、はしゃいでいるソウタを見ていると幸せな気持ちになりました。

ハルカさんがカーテンを閉めてくれたので、照明を落として部屋を暗くします。それから準備しておいたバースデーケーキを冷蔵庫から出し、ろうそくに火を点けました。 ソウタは目を輝かせました。そして、食卓に置いたケーキのろうそくを吹き消します。歓声が上がったタイミングで、私は電気を点けました。ハルカさんがさっきから忙しいほどに写真を撮ってくれています。

口の周りにクリームをつけてはしゃぐ子どもたちと笑いながら写真を撮るハルカさん。なんだか私までお祝いされているような気分です。しかしレイトくんの発言で事態は一変……。

聞き流しそうになるほど自然に、レイトくんはそう言いました。このケーキには、もちろん卵が使われています。

私は急いでレイトくんのケーキを下げました。びっくりした顔をするレイトくん。それに、ソウタもリツくんも何が起こったのだろう、という顔をしています。

私もハルカさんもびっくりしました。レイトくんが卵アレルギー持ちだったなんて、レイトくんのママから聞いていません。レイトくんはバースデーケーキを食べてしまいました。卵がたっぷり使われているであろう、豪華なケーキです。息子のソウタはアレルギー症状が出たことがなかったので、こういうときにどうしたらいいのかわかりません。レイトくんのママ、チカさんはどうして何も言ってくれなかったのでしょう。せっかくのお誕生日会なのに、まさかの展開になってしまいました。

「オレのせいでママが……」涙にズキン!過剰な反応を反省

ハルカさんに「サキさん、ちょっと落ち着いて。確かに、心配しすぎだよ。通話の内容が聞こえていたけれど、チカさんは、サキさんみたいな反応が嫌で言わなかったんでしょう。今は大丈夫だって言ってたし」と、言われハッとしました。すぐに私は冷静になろうとしました。レイトくんが卵アレルギーだったと聞いて、ひどく驚いたのは確かです。でも、チカさんはレイトくんのアレルギーのことを伝えてくれていました。情報が不十分だったのは、私がこういう反応をするのを想像していたからかもしれません。

私ははっとしました。アレルギーと聞いて慌ててしまい、レイトくんからケーキを取り上げたままだったのです。せっかくのお誕生日会だったのに。私は申し訳なくなり、レイトくんに駆け寄りました。

私も泣きたくなりました。ハルカさんがレイトくんを慰めています。レイトくんは涙を流しながら。「ママ、おれがアレルギーだからって、頑張ってたもん、食べられるもの用意したり、病院に行ったり。やっとみんなと同じものが食べられるようになって、喜んでた。なのにまた、おれのせいで……」と話しました。

私ははっとしました。急に切れた通話。私はてっきり、チカさんが面倒くさいと思って切ってしまったのだと思ったのです。それに、会話はばっちり子どもたちに聞こえていました。私は急いでチカさんに電話しました。

私は反省しました。アレルギーについて詳しくないばかりに過剰に心配してしまい、息子の友達やママ友を傷つけました。息子のソウタも、お誕生日会の雰囲気を急に壊されてさぞ不安だったでしょう。 誰にだって、相手を心配させないためにあえて言っていないことの1つや2つ、ありますよね。私にだってあります。もし、相手が少しでも心を開いてくれたのなら、私はその人の気持ちに寄り添っていきたい。そう思いました。 一方で、知識が足りないことはお互いにあります。特に体に関することは、「大丈夫なんだろうか」と不安に思うでしょう。そういうときは、冷静に「相手に聞く」ことを心がけたいと思います。お互い相手のことを理解しようとすれば、今回のように途中行き違いがあったとしても、最後には「ごめんね」と伝えあえるはずです。


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